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第四十六話「お詫び」と「誤算」が生まれて

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まだちょっとロマリアにいます。

ちょっとだけですがw



第四十六話「お詫び」と「誤算」が生まれて


 お花畑カップルを、問答無用で国外退去させた猫の騎士団だったんですが、渡りに船ということで、行幸の帰りに領民を連れてかえってもらったのです。
 ほら、見た目は「トリステインの華」ですから、領民も嬉しそうについていたのですよ。
 近衛による護衛もあるので、安心安心なのです。

 実際のところ、行きは聖堂騎士団で、帰りは王宮近衛。
 どれだけ贅沢な旅なんだか。

 ボクとしてはこんな感じの旅が、誰でも出来るようになって欲しいというのが本音なのです。
 そのためには、偏見と強権を押さえつける何らかの手法が必要なのです。
 今している民意による誘導以上の何かが。
 流石に王権とか使えるものではないので、もっとソフトで強力なものが欲しいですね。
 こんど、ミーやシーに相談してみるほうがいいかもしれないのです。


 今回の交渉で判ったのは、ある程度の文化侵略が成功しているという実感が得られたということなのです。
 逆に僕自身がその自覚が無かったせいで、いろいろと空回りしてしまったのですが。

 原作を知っている所為で、もっとドロドロした展開だと、大いに勘違いしてしまったのですよ。
 最近はあまり原作を意識していなかったのですが、仲間を守るという意識になると、どうしても頭を掠めるのが怖い気がするのです。
 とはいえ、大本は好き嫌いが始まりの輸出規制ですから、感情の類するところが収まらなければ意味が無いのです。
 ロマリアが嫌いというよりも、あのホモ教皇が嫌いなだけでしたので、首がすげ変われば問題が無かったはずですが、想定された問題が勘違いだったことがわかった時点でフォローしてしまったのは間違いだったかもしれないのです。
 そのまま放置すれば、教皇暗殺すらあったはずなのに・・・・。
 こと、恨みとは怖いのですね。

 ナムナム~。



 勿論、国民の皆さんには罪はありません。
 勘違いにはお詫びをするのです。

 そんな訳で、レイニー以降を持ってきた馬車で臨時販売したところ、凄い長蛇の列になってしまったのです。
 V&R出版の臨時事務所ということで始めたんですが、馬鹿みたいな勢いで売れてしまって、逆に困ったのです。
 これだけの利益をロマリアから持ち出すと、絶対に禍根になるのですが、寄進は更にイヤなのでパス。
 じゃぁどうするか、と考えたところで、ナイスアイデアが浮かんだのですよ。
 そう、黒歴史の展示会をしてやるのです。

 国を超えて、聖職者の方々が製作してくださった「死臭ししゅう」や「怪画かいが」の数々を、皆さんに閲覧できるように、公の図書館を作るのですよ。
 いえいえ、費用は僕が出しますから!!
 どうだ、恥ずかしかろう!!!

 そう思っていたのですが、何故か自分の部下や同僚を引き連れて現れて、そして自慢げに語るやつら続出なのです。
 ・・・おかしい、こんな気が違った内容、絶対他人に見せられないはずなのに・・・。

「あー、フレデリカ、団長?」
「この奇怪な現象の説明をするのです、ギーシュ」
「多分、私費でこの会場を開いたフレデリカに、存在を認められているという自己評価なんじゃないのかな?」

 ・・・・・・・・・

 ボクは今、心底絶望的な気持ちになったのです。
 正直に言うのですが、自分のたくらみが斜め上にずらされたなんて、久しぶりすぎて記憶に無いのですよ。

 ・・・・・・・・・

 あ、そうか、「死臭ししゅう」や「怪画かいが」はここに集めてもらうのが一番なのです!!
 実家や学園に持ち込ませない良い手なのです!!
 災い転じて福となせっなのですよ!

「団長、現実逃避は程ほどにな」
「・・・なんて冷たい言葉なのでしょう、そんなレイナールは今度カリン戦の先頭行きなのです」
「それって処刑命令だよなぁ!?」
「まさかまさか、生き残る確率がちゃんとあるんですよ? 処刑とは程遠いのですよ」
「いやいやいや、無茶すぎるって!」
「生き残れれば、トライアングルは硬いでしょう。スクエアすら届くやもしれませんね、というのがお師匠様の決め台詞なのです」
「むりだーーー!」

 個人的にはイケルと思うのですが。
 僕も届きましたし。

「ねーねーフレデリカ、これどうする?」

 渡されたのは、黒歴史展に自慢しに来た聖職者の方々が持ち寄った果物や生ものの数々。
 勿論消費するなら「デブ猫」が居るので問題ないのですが、数が数なので、結構余りそうなのです。

「・・・凍らせる?」

 それでは細胞が壊れてしまうのです、タバサ。

「焼く?」

 食べるバリエーションがほしいといってるわけではないのですよ、キュルケ。

「んー、氷室みたいなのがあればいいのにねぇ・・」
「ルイズ、それです!!」




 そんなわけで完成しました保冷庫!
 木製の箱と氷とを組み合わせた簡単版ですが、かなりの鮮度が保てること請け合いなのです。
 このままでトリステインまで戻ったのですが、マルトーおやじが驚くほどの鮮度で保てたのです。
 いやー、これはいいものだ、ということで、いろいろと改良を加えて売り出すことを決めたのです。
 うん、保冷の材質も発泡剤を使えばいいし。
 これは楽しいそうなのですよ!
 
というわけで、ロマリアからかえってくることになったのでしたw



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