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第二十六話 「対空戦」が生まれて

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 非赤松椎名系作品 > フレデリカとゼロ魔 > 第二十六話 「対空戦」が生まれて




 

えー、話は進んでいませんが、なんとなく「ロマリア」の手が伸びていたりいなかったりです。
実際、有権力者の暴走というのは、この世界では当たり前なんだろうと思いますです。



第二十六話 「対空戦」が生まれて


 アルビオンへは、ガリアの軍艦が送ってくれたのです。
 風石の無駄だからと断ったのですが、

「その間の執筆が出来るだろ?」

 の王の一言で皆賛成! と大騒ぎなのでした。

 ・・・ルイズが一番嬉しそうなのが悔しいのです。

 というわけで、短い旅の間ですが、なぜか空賊が三回も襲ってくるという珍事が発生して、誰もが首をひねったのです。
 誰がどうみても「ガリア」の軍艦に、空賊ごときが襲いかかるって、誰得? と。
 まぁ、ルイズが旗艦のメインマストを「狙撃」したり、タバサの新魔法「アイシクルビット」でマストを穴だらけにされたりで引いていったのですが。

「次に来たら、私の番ね!」

 キュルケも新魔法があるというのですが、未だ誰も見たことがありません。
 ちょっと楽しみですね。

 アルビオン軍のメイジ達も新魔法には興味津々でしたが、真似る際には王の許可を得るように言い渡されているため、結構悔しそうなのです。
 まぁ、ちょっとだけなら手ほどきぐらいするのですよ?





 魔のアルビオン空賊団とか言っていた癖に、魔法学校のお遊び騎士団ごときにやられる程の弱兵であった。
 これならば、金など払わずに「女と金を積んでいる偽装商船」だといって襲わせた方がまだましだった。

 敬愛すべき教会の頂点たる教皇様の温情を無にして砂をかけるような子供など死ねばいいのに、のうのうと生きている。
 たぶんバカバカしいほど幸運なんだろう。
 そうでなければ、あれほどの賊に囲まれて生き残れるはずもない。
 弱兵とはいえ人殺しを生業とした蛮賊だ。
 血に飢えた凶人達の刃から逃れるのだから、よほどの幸運なのだろう。
 もしくは、あの幼子のような体で籠絡しているのかもしれない。

 ・・・なんてうらや・・・ゲフンゲフン、ふしだらな!

 これは教皇様に御注進せねばなるまい!!
 あとは、あの怪しげな書物の大半は「禁忌」だろう!
 文字が読める貴族や平民をあれほど引きつけるのは、邪悪な魔法が使われているに違いない!

 はははは、これだけの証拠があれば、あの、あの、無礼で失礼で信仰心がなくて敬愛精神がなくて、常識がなくて・・・・!!!
 私のような宗教関係者を無碍に扱うような不埒な子供など!!!


「あー、衛兵さん? あそこの、ほら、ちょっとボロボロの司教さん。ええ、ちょっと言動が怪しいんですよ」

 そうだ、そうだ! 私のように心清らかで教皇様を敬愛している私がひどい目にあっているのに、あの子供がのうのうと生きているなど許せるはずもない!!

「・・・ほら、なんか怪しげな事をつぶやいて、昼間っから酒飲んで・・・」

 ふ、ふふふ、ははははは!
 今年の予算すべてを使ったが、お布施など独自に集めればいいだけだ! 上納金などごまかしきれるのだ!!
 ふはははは!!

「・・・ね、結構やばいこと言ってるでしょ? ええ、じゃあ、おねがいします」

 ん、なんだね? 私のような善良な司教に何のようだね? 衛兵君。
 ん、ん? 私が怪しい? なにを言ってるんだね!?
 教義を守り、プリミル様を敬愛し、そして、誰よりもまじめな私が怪しいわけがあるまい!!
 だから、はなせ、はなせ、はなせーーーーー!!!






 キュルケ期待の空賊は現れませんでしたのです。
 ああいうのは期待するとこないと言う法則でもあるかもしれないのです。

「あーーーん!! あたしの新魔法は空戦に特化してるのニー!」

 それでもお披露目は敵相手にしたいというジレンマ。
 ちょっと可哀想なのです。
 とはいえ、目的地はもう目の前。
 可哀想、可哀想なのですよ。




 無事にアルビオンに到着すると、かなり盛大な歓迎パレードになってしまったのです。
 まぁ、戦後復興中なのとお祭りムードで国民を慰撫しようと言う話なのですね。

 で・す・が・・・・

「歓迎、「物語」のフレデリカ、猫の騎士団」

 という横断幕はどうなのですかぁ!?
 これでは、国の使者ではなく個別訪問みたいなのですよ!?
 ああ、大段幕の下で、いい笑顔の王子が手を振ってるし!!
 くそー、こっちも負けてられないのです。

「団員整列!」
「「「「御意!」」」」」
「尻尾をたてろ!!」
「「「「おお!!」」」

 噂の猫の騎士団敬礼。
 瞬間、港に集まっていた皆さんが、歓声を上げました。
 主に女性。
 つかみはバッチリなのです!!

「肉球、ふれ!」
「「「「おお!!」」」」

 更に高まる歓声。
 うんうん、婦女子には大人気なのです。
 さぁ、胸を張って入港するのですよ!

「あのー、フレデリカどの。」
「何ですか、艦長さん」
「・・・じつは、娘から猫耳が余っていないかを聞かれていまして・・・。」
「ああ、結構ですよ。いくつかありますから、お分けするのです」

 というか、商売用にかなり持ち込んでいるので、結構余裕なのですが、恩は売った方がいいのです。
 大感謝の艦長を横目に、僕はほほえむのでした。

「お友達の分もお持ちくださいなのですよ。」

 感謝ゲージが振り切れたようです。
 ふふふ、今まで無価値だったネコミミが外交対象になるほどの人気、たまらないのです。

「あ、フレデリカ、悪いこと考えてるでしょ?」
「そ、そんなこと無いのですよ? ルイズ」
「うそうそ、お母様をハメる仕掛けが成功したときと同じ顔してるもの。」
「・・・・・・」

 これから気をつけるのです。 

まさかの上陸前引きw
ちょっとグダグダでしたが、ある宗教関係者が活躍している姿が素敵ですw

※今回の元ネタ
尻尾をたてろ ・・・ 冒険者たち(ガンバの冒険)
 

(2,253文字)