第二十二話「嫁」がうまれてw
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何かというと「妖精」通いのフレデリカ。
じつはスケベ?
第二十二話「嫁」がうまれてw
模擬戦の翌日、うちの団員と友人知人、あとは御師匠様と関係者まで集まった打ち上げが、魅惑の妖精亭で開かれることになったのです。
最初は「ふしだらな」と眉をひそめていた御師匠様も、酒をあおるたびに砕けてゆき、隣に座るラ・ヴァリエール公爵を肩に抱いてご機嫌になっていた。
そんな最中に爆弾が落とされたのです。
「フレデリカ、そろそろエレオノールを娶る準備はできましたか?」
ぶばっと思わず吹いてしまいましたのですよ。
「はぁ!? 聞いてませんよ、そんなこと!!」
「言ってませんでしたか? まぁいいでしょう。 あの子もすでに何年もあなたからの申し出を・・・。」
あ、なるほど、そういう搦め手で来ましたか。
とはいえ、何度も振られたネタなので引っかかりませんよ?
「はいはい、で、何人目の破談なんですか? 保険にとっておいたぼくは別計算で。」
「・・・・六人目よ」
「・・・・うっわー。」
ご愁傷様なのです。
思わず周辺も目を逸らしたのです。
「同情するなら婿にきて!! 主にエレオノールの!!」
とんだぶっちゃけ発言に引く周囲。
誰でもいいのですか、ほんとに。
「ぼくも当家の次期当主なのですよ?」
一応、ボクも嫡男なので、嫁はとっても婿には行かないのです。
「・・・くぅ、ならば、我が家にフレデリカが入り、ルイズに婿をとらせて・・・。」
「まったくうちの家の血脈が途絶えるのですよ!」
「・・・どうしてもエレオノールはイヤだと?」
暗い瞳の御師匠様。
やばい、話の通じない酔っぱらいモードなのです。
お師匠様がヤンデレ? 怖すぎなのです。
背後から天を突くようなカッタートルネード。
ある意味即死ですね。
「エレねえ様が嫌いだと言っている訳ではないのですよ。ただ、そんな無茶振りで進める話じゃないって言ってるのです」
「そうです、お母様。フレデリカは私の嫁です!」
「ああああああ! なんでそこでルイズは・・・」
なんという鉄板突っ込み、ルイズ、きみは怖い娘なのです
「そうですか、さすがにやりますね、ルイズ。そのまま上手いこと誑かし、エレオノールごと娶らせなさい」
「サー、イエッサー!」
「って、恐ろしい話をしないでくださいなのです!!」
ルイズには何れ訪れる騎士様がいるのですから!!
多分、きっと、めいびぃ・・・。
「それはそれとして、カトレアは娶るのは決定です」
「はぁ!?」
「これは既に王宮でも布告していることです」
「何を勝手に!」
最近、カトレア姉さまとの接点も少なくなって、結構安心していたのに!!
「違いますよ? あなたとの婚儀を布告しているのではなく、「カトレアを治療できた者に、カトレアを娶らせる」と数年前に布告しているのです。」
そういえば、そんな噂を聞いていましたし、水の王国トリステインらしい布告だと思った記憶があるのです。
・・・やばい、これは逃げられそうもないのです。
「公爵家の布告をあなたの個人的感情で反故にさせる、そんな権限はありませんよ?」
「そ、そんな、お母様! 私もフレデリカと結婚したい!!」
血を吐くような叫びに、瞳を輝かせる御師匠様。
「ルイズ、まずは学校を卒業なさい。カトレアは既に去年から王宮で国内貴族を説得し始めていますよ?」
「・・・わかりました。私も学内世論をまとめます」
「よい答えですね。」
・・・気づかぬ間に外堀が埋まってゆくのです。
がぁ、さすがに午後のお茶と一緒に「死合」は勘弁してほしいのですよ!!
フレデリカがラ・ヴァリエールに捕まっているのを肴に酒をあおる。
さすがに彼処までされているのに、よくもまぁ恐怖もなく怒りもなく酒が飲めるものだ、と。
「正直に言うけどさ、僕はカリン様を嘗めてた」
「ああ、おれも、団長の話を半分で聞いてたよ」
「・・・今までさ、死ぬかと思ったって単語を簡単に使いすぎてたって気づいたよ」
「生きてるってそれだけで幸せなんだってわかったのが最高の報酬だな」
男どもの雰囲気はまるで戦場から帰った兵士のようで、妖精たちも近づけない雰囲気だった。
「「「いやー、いきててよかった」」」
涙を流して肩をたたきあう騎士団を、なんとなく桃色の視線で女子がみている気がする。
あれ、もしかして「腐」?
・・・だめだめ、あっちの趣味とは関わらないって決めてるんだから。
危ない危ない。
「・・・このままだと、フレデリカ、ヴァリエールにもっていかれる・・・。」
「あら、タバサ。フレデリカにご執心?」
「・・・フレデリカを嫁にするなら、私もついでに持っていってほしい・・・わたしはフレデリカの家具だから。」
「ちょ、ちょっと。タバサ、発言がやばいわよ?」
「・・・私は二番目以降でいい。」
「やばいわ、ちょっと萌えたかも。」
思わずタバサを抱きしめてしまった。
「・・・キュルケも?」
「あたしは、妾はいやかな? というかラ・ヴァリエールにもって行かれるぐらいなら、略奪愛も・・・・」
あ・・・、なんかラ・ヴァリエール方面からすごい視線が・・・・。
くぅ、負けないわよ! ね!? タバサ!!
「私は二番目以降でも・・・。」
だめよ! タバサは私の嫁なんだから!!
タバ子のキャラがブレまくっている気がしますが、これは近々でタバ子が読んだ本の影響ですw
微妙に二番目に拘っているのは、美味しいと思っているからっぽいです。
※今回の元ネタ
わたしはフレデリカの家具だから ・・・ うみねこのなく頃に
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