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第十八話「チート魔法」が生まれ

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やりたい放題ですねw


第十八話「チート魔法」が生まれ

 タバサの案内で、ガリアに向かった私たち。

 病状が安定し、記憶や会話がふつうに出来るようになったというので、母親にあって欲しいと彼女が言ったからだ。
 ちょど湖の反対側がモンモランシーの実家があるということで、同乗してきた根性には敬服するけど。
 で、コレだけの「美少女」軍団ともなれば、それを警護するとか言い出すバカも多い。
 もちろん、バカ筆頭は「豚」は「デブ猫」に名を変えて鼻息も荒いマルコリヌ。
 フレデリカ人選で外されたけど「隊の象徴なのですから、不動の心構えなのですよ」とか言われて丸め込まれている。
 同行を許されたギーシュ・アラン・レイナールは、じつに可哀想なものを見る視線で「デブ猫」を見ていたりする。
 ともあれ、不意打ちがない限り、フレデリカで十分だし、たぶんお披露目の意味もあるんだろうと思う。


 あのパレード以来「ケットシー学生騎士団」の人気は天井知らずだ。
 その上、グリフォン隊と模擬戦をして勝ってしまったものだから、その噂も相まってもの凄いことになっていた。
 学院はおろか市井にもファンがあふれ、町娘達にちやほやされていた。
 もちろん、進んでそれを甘受していたのは「デブ猫」と数名らしいが、訓練が結構厳しいので、甘受すること自体の時間をとるほどの余裕がなくなっているという見方もある。
 そんな中でも学院を抜け出して町に繰り出すマルコリヌは一部で「勇者」とか「勇者王」とか囁かれているが、もちろんのこと「リスペクト」されているわけではない。

「・・・ん、敵襲なのです。」
「・・・もう、また?」

 豪華な馬車で女の子が何人も乗ってるんだから、ウハウハとかバカが思うのは当然。
 そんなわけで、襲ってくる山賊を返り討ちにして、さらに本拠地まで襲撃して、資金引き上げするという繰り返しをしているうちに、馬車がお宝で一杯になり二台になってしまった。
 そこそこ高そうなものだけ選別しているんだけど、それでもけっこな量になったものだ。
 で、その荷物を狙う山賊が現れて、返り討ちにして・・・。

「このままモンモランシーの実家の山賊を全部つぶすことになりそうね。」

 キュルケの言葉に目を輝かせるモンモランシー。

「それはそれでありがたいけど、依頼できないわよ?」
「じゃ、分け前なしね」
「・・・そっちは欲しいかも・・・」

 まぁ、こんなもの持ち歩くわけには行かないので、適当に分けて、あとはモンモランシ領に置いていくけどね。

「ルイズ、ルイズ! あなたは聖女の様だわ!」

 まぁ、この程度はどうでもいいし、とは思っていても言わない。
 逆に正当な分け前とプラスアルファがあった方が感謝と信頼が得られるってもの。
 フレデリカの本は役立つことが書いてあるわ~。

「ギーシュ、ゴーレムで牽制なのです。アラン、障壁なのです。レイナールは反対側の警戒なのです!」
「「「サーイエッサー!」」」

 きびきびと動く三人は、結構格好よく見える。
 たしかに軍人三割り増しって、こういう姿のせいだろうなって判る。
 モンモランシーなんか、本格的にメロってるもの。

「団長、敵影8確認。武装は剣。」
「団長、逆側に3確認。武装、弓。」

 ばっとマントを翻したフレデリカはわらう。

「諸君、敵は我々を侮っているのです。」
「我々をつぶすには、この十倍をつれてこいって言わないとな」
「そうです、そのとおりです。ならば彼らに何をするのですか?」
「「「教育を、彼らに教育を!!」」」
「よろしいのです、我らによる教育を!」
「「「サーイエッサー!」」」

 ばっと散る三人。
 そのすぐ後にフレデリカが私に囁く。

「ルイズ、狙撃の準備です」
「・・・判った」










 地上の剣、弓は各個撃破された上に、騎馬は練金された壁に阻まれて進撃できないと言う。
 しかし、そこまでは予定通りだ。
 山賊ギルドの情報通りなら、このタイミングで飛竜には対応できないはず。
 一番はじめの山賊がその方法で一撃を加えていると聞く。
 ならば!




 瞬間、なぜか目の前が真っ暗になった。
 なぜか判らない・・・・。












「・・・作戦完了」

 ニヤリと笑うルイズ。
 わりと怖いのでやめて欲しいのです。

 とはいえ、あとは正面方向を中央突破しつつ人質を取って拷問してアジトを聞き出して強奪するだけなのです。
 もちろん、薙払い焼き払い、塵一つ残さないのです。

 まぁ、そんなことをしているから狙われるのですが。

 馬車に集まった全員で、今後の方針を確認するために、バラした山賊の装備を見てみたのですが、何となくちぐはぐなのです。
 なんでだろう、と首を傾げると、モンモランシーが一言。

「なんか、山賊と言うよりも賞金稼ぎっぽくない?」

 なるほど、ということで死んでいる山賊の肩とかを切り裂くと、そこには骨とは違うものが見えました。

「フレデリカ、それは?」
「体の速度を上げたりする魔法具なのです。」
「・・・つまりメイジ殺し?」
「その下っ端なのです」

 こんな金がバカみたいにかかる手術をすると言うことは、バカか、心底バカか、本当のバカか、メイジ殺しだけなのです。

「うっわ~、山賊ギルドに懸賞金をかけられた?」
「確かめれば判ると思うのですが、今のところ確かめようがないのです」
「え、じゃぁ、今回は貯金箱なし?」

 モンモランシー、山賊のアジトを貯金箱扱いは流石にどうかとおもうのですよ?

「逆に速度を上げた方がいいのですよ。」
「そっか、うん、じゃぁ早々に移動しましょ。」

 あ、その前に・・・。
 前方方面で立ち尽くしているバカを一掃しないといけないのです。
 そんなわけで、オリジナル魔法の炸裂なのです。

「あ、また新魔法?」
「そうなのです。御師匠さまに負けないように、大出力&高範囲の対軍魔法なのです!」

 イメージするのは光。
 あまたにあふれ、そして絶望的な光。
 じゅーと集まってくるイメージをそのままに、両手を突き出すと、そこには視覚できないほど細かな紋章が浮かんでいる。

「さぁ、光よ。我と我らを邪魔するすべてを薙払うのです!!」

 まるで太陽が目の前に現れたかのような力を正面方向にときはなった。

「いけ、プラネットブレイカーーーー!!」

 進行方向の練金した壁ごと「ジュッ」と音を立てていろんなものが消えたのです。
 ・・・やばい、これはかなりやばい威力なのです。
 対軍でも使うのは考えた方がいいのです。

「フレデリカ、これ対軍じゃなくて攻城魔法よ」
「納得の意見なのですよ、ルイズ」
「・・・ルイズの狙撃も怖いけど、フレデリカの「衝撃」はもっと怖いわ」
「・・・隣の村は無事?」
「ああ、基本、僕が地面に対してまっすぐ打てば、見えない村には当たりませんよ?」
「・・・どういうこと?」
「んー、今晩にでも講義しましょう」


今回は魔法チートですが、次回は知識のチートです

※今回の元ネタ
プラネットブレイカー ・・・ スターライトブレイカー ・・・なのは
間違ってもギャラクシーファ○トではありませんw
 

(2,773文字)