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第十二話「コネ」が生まれて

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娯楽というものは麻薬のようなもので、徐々に刺激を欲しくなる、見たいな?

勿論わたしはやってませんw



第十二話「コネ」が生まれて

 本当なら、政治と恋の板挟みで色々と考えてもらおうと思っていたのに、花畑は速攻で恋を選びやがったです。
 その決断の早さに驚いたですが、それ以上に驚いたのが、自らの即位と王子の即位を決め、共同統治という形にすることを決めたのです。

 どっちもとろうという魂胆が恐ろしいのですよ。

「本当ならルイズに我が国を預けたかったんだけど、最近ルイズって脳筋だから・・・。」
「姫様、ひどっ!」
「確かに、ルイズは最近考えることを放棄しているのです」
「そりゃ、フレデリカと付き合ってれば、考えるのがばからしくなるし」
「ひどいのです、ひどいのです。ルイズが脳筋なのはぼくのせいではないのに・・・。」
「ええ、ええ、フレデリカはなにも悪くありませんわ」
「姫様~」「フレデリカ~」
「って、何であたしだけ悪者!?」

 まぁ、僕たち若者だけで遊んでいるバックボーンで王妃や枢機卿が部下を集めていろいろと指示をしていますです。
 裏切り者狩りが始まったのですよ。












 大箱入りの金貨なんて始めてみた。
 このたびの働きに応じた恩賞ということで、どっかり金貨が振るまわれた。
 私二箱、フレデリカ三箱。
 全部、金貨で。新金貨じゃなくて。

 やばい、どこかの領地が買える。
 ゲルマニアじゃなくて、トリステインで。

「こ、こんなにもらって大丈夫なの?」
「ガンガン血祭りに上げられている裏切り者の懐が暖かいお陰なのですよ」

 あー、そういうこと?
 つまり、裏切り者は処刑、金は国庫で没収、その分け前がきた、と?

「そのうち実家の領地が増えるはずです。ルイズもなにかしら役職と勲章が来るですね。」
「うわ、面倒」
「嫁にいかなければ、男爵夫人程度にはなっておかないと面倒なのですよ?」
「えー? フレデリカ貰ってよ。」

 というか、なんであたしら婚約してないのかしら?

「そんなことをしたら、師匠に殺されるのです」
「そう? 結構歓迎してくれると思うけど?」

 これは結構本気。
 フレデリカが嫡子じゃなければ、絶対にお母様はリステナーデから強奪してる。

「ルイズには、もっと男らしい騎士っぽい男の子の方が似合うと思うのですよ?」

 よく、フレデリカにはそんなことを言われるけど、私としては、隣のたっている男の子ってフレデリカ以外に思いつかないのよねぇ。
 そう、昔ちょっと家にきたワルドさまも、実はヤバイ趣味の人だってフレデリカ経由で解ったし。
 というか、最近まともな男って見たことないのよ。
 いつも隣にいるのはフレデリカ。
 で、寄ってくるのはフレデリカファンか変態ばかり。
 なんか、まともな出会いって幻想かと思うほど。
 あー、なんで魔法学校が共学なのに出会いがないかな?
 私みたいな一般的貴族には、肩身が狭いほど濃いのよね、この学校って。

 やだ、ちょっと泣けてきた。

「ルイズ。」
「フレデリカ」
「・・・ちゃんとルイズも濃いメンバーの中心だから安心するのですよ」
「(・・・ばた)」












 すでにぼくの部屋の調度品レベルになじんでいるタバサは「来るたびに新しい発見がある。やはりここは桃源郷」とかいって簡単な寝具まで持ち込んでいる。
 そのくせ寝食を削って読書をするという発言自体に嘘はなく、ぼくの部屋で栄養失調や睡眠不足で気絶などで倒れているのを発見されたのはお約束。
 いつもならぼくやルイズが気をつけているんだけど、長期に外遊工作をしてきたので手をかけられなかったのが敗因なのでした。
 とはいえ、本人は至ってご満足で、「倒れるときは前のめり」とか嘯いてるあたり反省の色はないのです。
 原作では実家から無茶振りされた任務をちょくちょくこなしていたはずなのですが、このタバサは完全に学院に居着いているのはなぜなのでしょう?。
 大丈夫なのか、と思っていたのですが、そんなタバサから突然お願いがきた。

「・・・フレデリカ、お願いがある」
「なんですか?」

 ぼく考案マルトー制作のハシバミチップスをハミハミしながら、就寝前の読書&執筆時間の時、タバサは真剣な顔でこちらを見て切り出した。

「・・・この部屋の本を貸してほしい。」
「? いつもみたいに、ここで読むのはダメなのですか?」
「・・・学院に来れない、とても忙しい人にも見せてあげたい。でも、全部を買うだけのお金もない」

 さて、誰だろう?
 タバサが「タバサ」と名乗ってる時点で、母親は人形「シャルロット」を抱いている状態だと思うのです。
 つまり、最愛の母親に見せるためではありません。
 では、だれ?

「・・・従姉妹の、お姉さん」

 うわ、つまりイザベラ姫?
 どうしよう、一歩踏み込むべきなのですか?

「持ち出すのはいいですけど、ここの本はワンオフが多いので、複写は困るのですよ?」
「・・・販売はしないので、複写は許可してほしい」
「だったら、流通はだめですよ?」
「絶対に守らせる。」
「なら・・・。」

 そういいながら、僕は一枚の固紙、色紙を再現したものにサラサラとサインと追記をする。

「これを従姉妹のお姉さんに渡してくださいなのです」
「・・・・!!」

 そこに書いたのは、僕の名前と「イザベラちゃんへ」と書いた追記。

「・・・なぜ?」
「実家の諜報活動は国家を越えてるのです。だからタバサの本名も知ってるのですけど、友達同士にあまり意味のない情報なのですよ?」

 原作知識ですが、当たっていたみたいなのですよ。
 
「・・・ありがとう」

 そういいながら、ぎゅっと色紙を抱きしめるタバサ。

「あ、あとこれを渡してあげてください」

 渡したのは少女歌劇団の「貴人席」チケット数枚。
 タバサは目を丸くした。

「・・・いいの?」
「僕の本を喜んでくれたら、これも興味を持ってくれると思うのです。僕の本の虜になっているようだったら、タバサから渡してあげてほしいのです。そうすれば、ハートをがっちりキャッチなのですよ。」
「・・・フレデリカ、ソナタに感謝を。」

 さすがコアな読者。
 部屋留めの「貴界の紋章」もガンガン対応中なのです。













 あらゆる任務から解いて、特別任務に専従させていた人形から報告書と共に大量の書物が送られてきた。
 木箱数箱で梱包されていたそれは、世間に流通していない一品ものばかりだそうで、当然返却の必要性があるが、流通をしなければ写本を取る許可を得ているという。

 ああ、どれだけの成果を示すんだい!

 さらに、人形のいや、シャルロットの正体も掴んでいたというのだから驚くしかない。
 さすがお父様の趣味の謀略を僅か数ヶ月ほどでつぶしただけのことはある!
 さらにさらに、シャルロットの背後にアタシが居ることを察知してか・・・

「こんな、こんなものまで・・・。」

 色紙、と呼ばれる紙製の大型カードに、あの方の「フレデリカ=ベルンカステル=ド=リスティナーデ」のサインと「イザベラちゃんへ」と書かれた追記まで!!
 ああ、こんなことまでフレデリカにさせる事が出来るほど友誼を結んだのか、よくやったロッテ!!
 シュバリエ程度じゃすませられない、絶対に何か報酬のでっかいのを掴ませないときがすまない!!

「イザベラ様、このようなものまで入っておりました」

 封蝋で封印された封筒。
 その封は見覚えのある紋章だった。
 それは、シャルロット、ロッテの紋章、ではなかった。
 ロッテの報告書の中にあった一品ものの作品の一つ、「貴界の紋章」におけるヒロイン、パリューニュ子爵の紋章。
 くっ、そこまで、そこまでやるのか、ロッテ。
 あたしも政務がなけりゃ、学院そっちに行きたいぐらいだよ!!
 そんな想いと共に封を開けると、そこにあるものをみて膝から崩れ落ちた。

「イザベラ様!!」

 私を抱き起こす侍女の一人が、封筒の中身を確認して同じように崩れ落ちた。
 やばい、これを直接見せると全滅だ!
 とっさに封筒を服の内側に滑り込ませて周囲をみるが、開梱という名を借りて貪るように読書会を開始していた侍女たちにには気づかれていないようだった。
 セーフ、というやつだね。今の段階では守りきらなければならない秘密だね、「これ」は。

「いいかい、あんたら。読むのは「館」に運び込んでからだ。そうしたら、あんたらの休み時間なら「そこ」に詰めることを許可するよ。」
「「「「「はい、わかりました、イザベラ様!!」」」」」

 さて、侍女たちは「館」からしばらく出てこないだろうから、倒れている侍女「エタニア」を執務室に連れ込まないとね。
 こんな楽しい秘密は知る者が少ないほうが楽しいに決まってるからね。


うーん、ルイズの脳筋化は楽しいですねー

これでイザベラフラグが立ちましたw


※今回の元ネタ
貴界の紋章 ・・・ 星界の紋章
 

(3,473文字)