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第九話 ハルケギニアを走る「謀略」が生まれて

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 非赤松椎名系作品 > フレデリカとゼロ魔 > 第九話 ハルケギニアを走る「謀略」が生まれて




 

皆様お元気でしょうか?

ちなみに、情報とか、そういう話の大半は原作知識ですw


第九話 ハルケギニアを走る「謀略」が生まれて

 僕が知っている情報からすると、姫様はゲルマニアあたりに嫁に出されるはずなのです。
 

「わたくしにはウエールズ様という方が・・・!」
「そろそろ真実が明かされて、身辺整理が始められるはずなのです。少女歌劇団の管理が女王に移されたり、ウエールズ様に婚約解消の代わりに戦争資金の借款が行われたり・・・。」
「なによそれ、全く聞いてないわよ!!」
「だから、今のところ好きそうなことに熱中させて、引くに引けないところまで追いやるのですね。可哀想可哀想なのです。」

 がー、とか姫にあるまじき叫び声をあげたアンリエッタでしたが、急に瞳を輝かせて僕をのぞき込みました。

「そこまで考えているんなら、ガツンと逆転できる手段、あるのよね、そうよね!?」
「とりあえず、落ち着くのですよ。」

 ほとんど激突寸前まで近づいたアンリエッタを引きがはし、僕は一通りの解説を始めるのです。

 実行は今すぐか、一年後。

 今すぐ行えばアルビオン救済と国内不正の一掃が可能だけど、一年後になると国力が上がり国内一掃後も安定できるけどアルビオンが落ち、姫は嫁にいかざる得ない。

「今すぐよ!」

 そうなると、非常に危険な賭だけど、最少人数の最大戦力を投入して、アスビオンに敵対している勢力の切り崩しをしつつ、資金面も切り崩し、さらには背後関係にいる収容とも切り離さなければならないのです。
 これを二ヶ月以内に完了しなければ、姫はゲルマニアの花嫁決定なのです。

「・・・私は聞いてるの。出来るの、出来ないの?」
「姫。姫はGOと言ってくれればいいのです。さすれば黒猫が夢を見せるのですよ?」
「悪夢はいやよ。見せてくれる夢ならば、生涯続くものにしてちょうだい」
「あいあい、なのですよ~」

 そうなると、本当に商会の金庫が空になるかもしれないのです。

「姫、無茶を言うからには、それなりの無理は通してもらうのですよ?」
「私とウエールズ様の未来のため、身を削る覚悟よ!」

 それを聞いて安心したのです。













 彼は、オリバー=クロムウエルは困惑していた。

 東方奪還の趣旨と王族は妥当の曉に生まれる利益により結びついていた筈の貴族派貴族たちが、徐々に離れて行っていたからだ。
 春からの一月で、支持者がすでに2/3が離れ、勧誘予定であった貴族からも敬遠されていたのであった。
 利益と名誉と金まで差し出しているのに、貴族の多くは迷惑そうに眉をひそめた。
 どうにか、本当にどうにか面会のかなった貴族からこう聞かれた。

「アルビオンの後、トリステインに向かうのであろう? それでは貴族はついてゆかんぞ?」

 何事なのか解らず、彼は、オリバー=クロムウエルは困惑しきっていた。










 現在、トリステインとゲルマニア社交界にはこんな噂が流れていた。

「アルビオン反乱の背後には、ロマリア司教あり。」と。

 もちろん、アルビオン王宮が異端審問されていればその事実も強い背後関係になるはずだが、そんな事実も存在しない。
 ならば、それはなにか?

 始祖から続く血脈を、宗教が駆逐しようとしているのではないか!?

 いわば、始祖殺しをロマリアがしようとしている!!

 もう蜂の巣をつついたかのような騒ぎで王宮雀たちが騒ぎ一般信者たちも恐ろしいことだと背筋を寒くした。
 そう、ロマリアの首都においても!



「こまるなー、フレデリカ殿ぉ。」
「なにがですか? おじさま。」



 一瞬でれっとした老人は、拭っても消えないほどの脂汗を拭い続けていた。

「うちのさー、司教が、反乱の背後にいるだなんて噂流されちゃうとさー、うちも本当に困って、本当に困ってだよ? 異端審問官とかの腰が軽くなっちゃうかもしれないんだよね~」
「それは困ったのです。僕なんか異端審問官さんに、異端宣言されて殺されちゃうのです」
「こ、殺しはしないよ、ただ、ちょっと罰を受けてしまうだけで・・・。」
「あああ、そうやって僕の心が壊れてしまうのですね。そして僕は二度と作品が作れなくなって、発注を受けている「聖歌」も完成せぬままに・・・。」
「いやいやいや、困る困る困るよぉ~、フレデリカ殿、何とかしてくだされ、ね?」

 詰まるところ、落としどころを提案せよ、と。

「だったら、そんな背後の人間なんていないし、居たとしてもロマリアには何の関係もない人間であると一筆かいてもらえると、噂の収拾が楽ですねぇ・・・。」

 瞬間、空気が凍る。
 つまり、オリバー=クロムウエルを破門せよ、と言っているのだから。
 しばし無言で見つめあった二人であったけど、老人が苦笑いで表情を崩した。

「わかったよ、フレデリカ殿。そのように一筆書かせよう。で、発行は?」
「今僕の懐に、「あの」新作の装丁版があるのですよ」
「わかった、明日の朝一番に渡せるように処理しよう。」

 にっこりほほえんで、「あの」新作を手渡すと、老人はマタタビを与えられた猫のように頬をすり寄せているのです。

「では、聖歌は来月ぐらいに送れると思いますので、楽しみにしていてください」
「・・ああ、ああ、やっと新刊が、新作が、私の新作ぅ・・・。」

 もしかして文化侵略をして居るのでしょうか、僕は。




もしかしなくても文化侵略中のフレデリカなのでした。w

※今回の元ネタ
更新なし
 


原作名:ゼロの使い魔

(2,138文字)

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