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4年に1度行われるバレーボールの国際大会「ワールドグランドチャンピオンズカップ」(報知新聞社共催、12日開幕)に挑む女子日本代表が5日、東京・北区の味の素トレセンで会見した。今年から主将になったエースの木村沙織(27)=トルコ・ガラタサライ=は、01年大会の3位以来、3大会ぶりとなる表彰台を宣言。64年東京五輪金メダル代表主将で10月3日に亡くなった中村(旧姓・河西)昌枝さん(享年80歳)に励まされた思い出も明かし「東洋の魔女」再現を目指す。
サオリン率いる新生ジャパンが「世界一」へ始動する。会見にはグラチャンに選抜された14人のメンバーが出席。新主将の木村は「今年は『世界一を知る』をテーマにやってきて、グラチャンが集大成になる。一丸となって表彰台を目指したい」と笑顔で誓った。
金メダルをささげたい人がいる。49年前に世界一となり、先月他界した「東洋の魔女」中村さんだ。「全日本に入ってから、ずっとかわいがってもらった」。中村さんは木村が初出場した04年アテネ五輪で女子バレーの団長を務め、海外遠征にも帯同。試合で調子が上がらない時は「肩の力を抜いてやりなさい」と励まされた。
中村さんは木村の実力に早くから注目していた。木村は「『あなたが頑張らないと駄目よ』と、ずっと言われてきた」と明かした。49年前の金メダルも触らせてもらった。木村は「お世話になったし、感謝しています」と偉大な先輩をしのんだ。
「東洋の魔女」の再現を目指し、4度目の五輪へ歩むと決めた。木村は昨年のロンドンで28年ぶりの銅メダル獲得に貢献。「もう十分頑張った」と今回のグラチャンを最後に引退するつもりだったが、今年初めに真鍋監督から説得を受けて翻意。「リオでもっといい色のメダルを取りたい」と気持ちが固まった。
小学2年から始めたバレー人生で主将を務めるのは初めて。「これまでの主将とカラーが違う」。マイペースな性格で最初は戸惑ったが、若手の新メンバーにも積極的に声をかけるなどチームワークの向上に努めてきた。
リオの金メダル、その先の20年東京五輪も見据えて強化を続ける日本。「海外の相手には、同じことをしても勝てない。全員で(1セットの)25点を取れるよう頑張る」と木村。4年に1度の大舞台で、世界の頂点にステップアップする。
◆大会方式 1993年に第1回が開催され、今回が6回目。ロンドン五輪の上位チームが属する大陸連盟の選手権優勝チーム4か国・地域と開催国の日本、国際連盟推薦国(今回はドミニカ共和国)の6チームが出場。総当たり1回のリーグ戦で順位を決める。
(2013年11月6日06時02分 スポーツ報知)
報知4大表彰