猪木氏「ルール違反」訪朝から帰国

張成沢氏と握手する写真を報道陣に見せるアントニオ猪木氏

　北朝鮮を訪問していた日本維新の会のアントニオ猪木参院議員（７０）が７日に帰国し、羽田空港で会見を行った。

　猪木氏は、参院議員運営委員会理事会から許可を得ずに渡航。維新共同代表の橋下徹大阪市長（４４）からも批判の声が上がっている。最初は「元気があれば２７回目の訪朝もできる。元気があれば、円形脱毛症にもなる」とにこやかな表情だったが、「ルール違反」の渡航について聞かれると、険しい表情も見せ「バカヤロー、と燃え上がるところですが、さすがにオレもこの年になったので。けんかするつもりはない」と話した。

　与野党から処分を求める声が強く、議運委の岩城光英委員長は８日に猪木氏から事情を聞く。猪木氏は「猪木のキャラクターを分かってない。ていねいに説明してご理解いただければ」と話した。

　北朝鮮では、理事長を務めるＮＰＯ法人「スポーツ平和交流協会」の事務所を開設。金正恩第１書記の叔父で最側近とされる張成沢国防副委員長らと会談した。「議員団を派遣した場合、受けてもらえますかと話をした時に喜んでお受けしますと言われた。壁を少しでも崩す役割を果たしたい」と強調した。

　この日はおなじみの赤ではなく、緑のネクタイとマフラーを着用。「本当は赤で来ようと思ったけど、燃え上がるとやばいから。暴言吐くといけないから」と笑い飛ばしていた。

（2013年11月8日06時03分  スポーツ報知）

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