2013.11.8 05:07(3/3ページ)

マー君まだ楽天!アジアS帯同&立花球団社長と移籍会談へ

不参加から一転、アジアシリーズへの帯同が決まった田中。メジャーか残留か、台湾で球団社長と会談することになりそうだ

不参加から一転、アジアシリーズへの帯同が決まった田中。メジャーか残留か、台湾で球団社長と会談することになりそうだ【拡大】

 選手会は11日に日本野球機構(NPB)と話し合う予定で、この場で合意できれば、楽天はその案に従い、台湾で田中と話し合うことができる。合意できなければ新ルール決定はさらに長引くことになり、来季も楽天に残留する可能性が出てくる。残留となれば、今季から3年総額12億円の契約内容の見直しも検討されるかもしれない。

 「今はまだ何も話せることはない」と、ルール決定後の球団との話し合いを待つ田中は、12日までにチームに再合流し、13日に台湾へ向かう。現地でチームメートのアジアNO・1への戦いに声援を送りつつ、自らの来季へ思いをはせることになりそうだ。

★ポスティングのルールは

 これまでの1位入札球団に独占交渉権を与えるポスティングの方法では入札金の高騰を招くとして、米国側は昨年6月「日米間選手契約に関する協定」の改定を通告し、同12月に失効。新ルールの協議が始まった。入札上位3球団に交渉権を与える案、入札を公開する案などが議論されたが、10月下旬に「1位球団に独占交渉権。日本球団に支払う移籍金は1位と2位の中間付近の金額」で合意間近とされた。だが、日本プロ野球選手会はこの案では選手が移籍先を選べず、条件面でも不利になるとして、日本野球機構(NPB)に再考を求めた。両者は11日に事務折衝を行う。

アジアシリーズ

 2005年から日本、韓国、台湾、中国の王者4チーム(中国は07年まで選抜チーム)で開催。財政難で08年に中断。11年に復活し、昨年は韓国で開催されて巨人が優勝した。今年は台湾で15日に開幕。楽天と台湾2チーム、韓国、豪州、不参加の中国に代わりイタリア・ボローニャが参加。6チームが2組に分かれて第1ステージを戦い、上位2チームが第2ステージ(準決勝)に進出。勝者が20日に決勝を戦う。優勝賞金は1300万ニュー台湾ドル(約4350万円)。

日本シリーズ後の田中をめぐる動き

★11月4日 クラブハウスに姿を見せず静養した。米国の移籍情報を扱うサイト「トレード・ルーモア」は、田中を今オフの注目FA選手5位にランク。14球団が興味を示していると報じた
★同5日 球場で体のケア。報道陣に「(メジャー移籍について)今は何も話すことはないです」と対応した。楽天・立花球団社長はポスティングシステムの新ルールが決まるまで田中との話し合いを延期することを表明した
★同6日 今月1日に選手会が新ルールについて「選手、NPB球団に全くメリットがない」と異議を唱え、日米間の合意が延びたことが発覚

(紙面から)