由伸も侍魂！小久保監督と親交「侍ジャパン」初戦で初ゲスト解説

侍ジャパン練習初日、ベンチ前で選手を見る小久保監督

　巨人・高橋由伸外野手（３８）が「小久保ジャパン」の初戦となる８日の台湾戦（台北）生中継（テレビ朝日系、午後７時３０分～）に、ゲスト解説者として出演することが６日、分かった。０４年アテネ五輪出場など国際経験豊富なベテランにとって、代表戦の解説は初。７日に台湾に向けて出発するが、日の丸を背負った緊張感ある戦いを見て、プロ１７年目となる来季の活力にするつもりだ。

　日本シリーズ敗退から３日。高橋由の視線は、すでに来季に向けられていた。シリーズ終了後、休養に専念していたが、オフの“初仕事”が解説に決まった。８日の小久保監督率いる侍ジャパン初戦、台湾戦のテレビ中継にゲスト出演する。「海外での試合は、なかなかない良い機会だと思っています」。日の丸戦士の真剣勝負を生で見て、自身の来季、プロ１７年目のシーズンへの活力に変えるつもりだ。

　国際舞台の経験は豊富だ。慶大時代から日本代表の主軸として活躍。０４年アテネ五輪まで計７度、代表入りしている。アテネでは主に３番を務め、３本塁打で銅メダル獲得に貢献。今回の台湾戦は若手主体だが、小久保監督は真剣勝負を宣言している。「１試合だけですが、勉強になると思います」。普段と違う角度から代表戦の緊張感を味わうことで、新たな発見も期待できる。

０４年８月２１日、日本・台湾戦の７回、同点となる２ランを放ち、高橋由がガッツポーズ

　４歳年上の小久保監督とは親交が深い。０４年から３年間、巨人でともにプレー。０６年は小久保主将、高橋由選手会長の体制でチームを支えた。昨年末には福岡市内で行われた小久保監督のトークショーにゲスト出演。「小久保さんは現役時代から全てにおいて前向きな方だった」と話すと、「心が折れない限りは１年でも長くユニホームを着て」と熱いエールを送られた。異郷で尊敬する先輩が日の丸を背負う姿を見れば、来季の日本一奪回へ、自然と闘志が湧いてくるに違いない。

　８日の放送には、台湾球界でプレーした経験があり、今季限りで西武監督を退任した渡辺久信シニアディレクターも出演予定。中継するテレビ朝日の担当者は「高橋さんは国際経験豊富で小久保新監督とも親交が深い。監督の人間らしい部分も含めて話していただけたら、と期待しています」と起用の理由を説明した。

　日本シリーズ第６戦では田中から決勝打を放ったが、打率１割５分に終わり、「いいところで打てていなかった」と悔しさが残った。７日に日本を出発、９日に帰国する強行日程だが、小久保ジャパンから刺激を受け、日本一奪回へ再スタートを切る。