三越伊勢丹も虚偽表示、そごう・西武も

　三越伊勢丹ホールディングスは６日、グループ内の百貨店などにある計１４か所のレストランでメニュー表示と異なる食材を使った料理を客に提供していたと発表した。そごう・西武も同日、７店舗のレストランや売り場で提供した計１３商品に実際と違う表示があったと公表した。高島屋や大丸松坂屋百貨店でも虚偽表示が発覚しており、大手百貨店４グループすべてで問題が表面化。外部テナント任せで品質管理がずさんになっている実態が露呈した。

　三越伊勢丹ホールディングスの赤松憲常務執行役員は記者会見し陳謝。「我々の認識が甘かった。現場のどこまで（虚偽表示を）把握していたかまだ確認できていない」などと釈明した。同社は虚偽表示のメニューを注文した客には代金を返金すると説明している。

　虚偽表示をしていたのはすべて外部テナント。全体で計５２メニュー、販売数は累計で約２２万１０００点に上り、売り上げ約３億円分に相当するという。日本橋三越では中国産の渋皮栗を「欧州産」と偽って表示。結着剤で整形した肉を加工肉と表記せずに「牛ヒレ肉」として提供していたケースもあった。府中伊勢丹の２店舗では９６年の開業からバナメイエビを「芝海老」と虚偽表示していた。

　そごう・西武も虚偽表示があったのはすべて外部テナントで、販売期間や販売総額などは調査中としている。

（2013年11月7日06時04分  スポーツ報知）

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