若田さんのソユーズがドッキング11月7日 19時35分
宇宙飛行士の若田光一さんを乗せて打ち上げられたロシアの宇宙船「ソユーズ」は、日本時間の7日午後7時28分、高度およそ400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションとドッキングしました。
若田さんはこのあと、宇宙ステーションに移動し、およそ半年間にわたる長期滞在をスタートさせます。
若田さんを乗せた「ソユーズ」は、日本時間の7日午後1時14分、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
打ち上げのおよそ9分後に地球を回る軌道に入ったあと、エンジンの噴射を繰り返して高度400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに向けて上昇を続け、日本時間の午後7時28分、国際宇宙ステーションとドッキングしました。
このあと、若田さんら3人の宇宙飛行士は安全を確認したあと、ハッチを開けて、国際宇宙ステーションに乗り移ることになっていて、若田さんはおよそ半年間の長期滞在をスタートします。
若田さんが国際宇宙ステーションに長期滞在するのは2度目で、後半の2か月間程度は、日本人として初めて船長を務めることになっています。
また、滞在中は、高性能カメラを使ったすい星の撮影や、重力がないことが骨に与える影響を調べるメダカを使った実験を行うほか、日本とベトナムが共同開発した超小型衛星の放出などを担当します。
国際宇宙ステーションとは
日本人宇宙飛行士の若田光一さんが長期滞在する国際宇宙ステーションは、日本やアメリカ、ロシアなど世界15か国が参加して、1998年に建設が開始されました。
宇宙飛行士の滞在が始まったのは、その2年後の2000年からです。
地球からおよそ400キロの上空を1周90分ほどのスピードで回っていて、サッカーのグラウンドと同じぐらいの大きさがあります。
実験や研究を行うための施設や、宇宙飛行士が生活するための施設などで構成されています。
施設の中は、宇宙服を身に着けなくても生活ができるよう、地球上とほぼ同じ気圧が保たれています。
このうち、日本の実験棟「きぼう」は、国際宇宙ステーションの最大の実験施設で、若田さんが平成21年の3回目の宇宙飛行の際に船外の実験設備を取り付けて完成させました。
一方、国際宇宙ステーションは、7年後の2020年までの運用が決まっているものの、その後の見通しは立っていません。
また、国内でも年間400億円の費用が問題視されています。
ことし1月に策定された国の宇宙基本計画には、今後の国際宇宙ステーションの「経費圧縮を図る」などと明記され、巨額の費用に対する見直しが求められています。
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