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最終更新:2013年11月8日(金) 0時8分

“船長”若田さん、国際宇宙ステーションに到着

 若田光一さんを乗せた宇宙船ソユーズ、打ち上げに成功しました。若田さんは、国際宇宙ステーションに移り、宇宙での生活をスタートさせました。宇宙からの第一声は・・・。

 午後9時45分、ハッチが開き、待ち受けた乗組員と抱き合い肩を叩く若田さん。晴れやかな笑顔で、宇宙ステーションに乗り込みました。注目の第一声は・・・

 「ありがとうございます。あっという間に宇宙ステーションに着いてほっとしています。9人の仲間と一緒に、これから数日にわたり仕事が続くが、無事に宇宙ステーションに到着でき、とてもうれしく思います。皆さんのご支援に感謝します。ありがとうございます」(宇宙飛行士 若田光一さん)

 日本時間午後1時14分。ロシアの宇宙船“ソユーズ”は、夢と希望、そして日本の先端技術を乗せ宇宙へと飛び立ちました。

 宇宙ステーションへはこれまで、2日間かけ到着していました。しかし、今回“ソユーズ”の計算能力の向上などにより、6時間という短時間での到着が可能となりました。

 「宇宙ステーション利用の成果を最大限に出せるよう頑張りたい」(宇宙飛行士 若田光一さん)

 若田さんは半年間の滞在中、日本の技術を生かした数々の実験を行います。そして後半2か月は、アジア人で初の船長という大役を担うことに。船長の重要なミッションの1つは危機管理です。

 「宇宙%9%F!<%7%g%s$N6[5^;~$NBP1~$O%3%^%s%@!
 訓練では、火災発生や有毒物質の流出にどう対応するかなど、緊急対策が繰り返されました。さらに脅威とされているものがあります。この秋公開のハリウッド大作。宇宙飛行士を襲うのは「宇宙ゴミ」です。宇宙はいま数百万というゴミで溢れています。役目を終えた衛星やその破片などが秒速数キロの速さで飛び回っています。10グラムのゴミでも1トン車が時速100キロで衝突した威力を持つといいます。

 「超高速の射撃練習場にいるようなものだ」(NASA元上級科学者)
 「塗料片でも窓がへこむ。あの速度だと破片も脅威」(NASA元宇宙飛行士)

 宇宙開発が加速するにつれゴミは急増。各国とも対策を急ぎますが、飛行士は危険と隣り合わせの日々を送ります。

 「宇宙飛行士の訓練の9割は非常時の訓練」(元宇宙飛行士 山崎直子さん)

 若田さんが滞在する宇宙ステーションは、軌道を調整し、衝突を回避しながら地球を90分で一周しています。今回は船長として、あらゆるリスクに立ち向かうことになります。

 午後7時27分。若田さんを乗せた「ソユーズ」が宇宙ステーションとドッキングしました。

 そして午後9時45分ごろ、宇宙ステーションに移動。母・タカヨさんと会話を交わしました。

 「光一、お母さんですよ。今日の打ち上げはすばらしかった」(若田さんの母 タカヨさん)
 「お母さん、ありがとう。すごくきれいな打ち上げみたいで 、みんなが元気に見に来てくれて、うれしい」(宇宙飛行士 若田光一さん)

 若田さんのおよそ半年間にわたるミッションがスタートしました。(07日22:10)

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