それは世界の業だった (ドロアテ)
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いつもどおり短いですが、楽しんでいただければ幸いです。



朝の優雅な一時

皮膚をやく日差しに意識が覚醒していく。

ふにっ

(?なんだろ。このやわらかいのは)

洋介はおもむろにその何かに手を伸ばし、掴む。それはやわらかく、もちもちとしていてほどよい弾力がある。また、甘い遠い昔に嗅いだ事があるような匂い。それはひどく安心できる匂いだった。洋介は、何かを求めるようにその匂いと心地よい物に縋りつく。それは幼い子供が母の温もりを求めているかのようだった。

「んぅ…」

ふいに頭上から聞こえた声に疑問が沸く。

(なに?いまのこえ。というより自分は何にしがみ付いているのだろ)

洋介は徐に顔をあげる。そこに写ったのは紅い髪。均整の取れた美しい顔。しっかりとした意志を見せる切れ長の緑色の瞳。

(…だれ?)

「んふ。起きた?いきなり揉んでくるからびっくりしたわ」
「…えぇと。だれ?」
「そういえば、初対面だったわね。私はリアス。リアス・グレモリー」
「リアス・グレモリー…」
「そう」
「なんで、ぼくはリアスさんと寝ているんですか?」

そう。意識がはっきりとし始め、状況を認識するとおかしな点が多々あった。まず、どちらも裸ということ。更になぜか一緒のベットで寝ている事。

「昨日のことは覚えてるかしら?」
「昨日…」

リアスに問われると同時に昨日のことを思い出した。

(そうだ。昨日の夜イッセーが堕天使に襲われていてその後、誰かが間にはいってきて。!それよりイッセーは)

「イッセー!」
「大丈夫よ。ほら、そこで寝てるわ」

リアスに言われ、後ろ(この時点でまだ抱きついている)を見るとイッセーの顔があった。

「よかった」
「とりあえず、起きましょ。色々聞きたい事もあるでしょうし。お互いに、ね」

リアスの提案に同意するように首を振ると同時にイッセーがおきた。
その顔はまだ寝ぼけているが、こちらを見つめると徐々に顔が変化した。

「おっ、おまえ。な、ななななにしてんだあぁぁぁぁ」
「へ?」

そこで改めて自分がリアスに抱きついたままの事に気付く。

「あっ、すみません」
「ふふ、別にいいわよ」

そういうとリアスは着替えを始めたので、洋介も床に置いてある自分の制服を着始める。後ろでイッセーがなにか騒いでいるが無視する。本当はイッセーの反応がこの場合は正しいのだろうがそこはいかんせん洋介である。羞恥心よりも合理的な行動を選択してしまうのだった。

「イッセー、起きてきなさい!遅刻するわよ!」

下から女性の声が聞こえる。多分、イッセーの母親だろう。

「待ってくれ!起きてる起きてるから!」
「もう今度という今度は許さないわ!」

その声と共に部屋の扉がひらく。
さてここで現在の状況を簡単に声明しよう。

・リアス・グレモリー未だに裸
・イッセー ベットの上でマッパ。大事なところは布団で隠れている。
・イッセーの母 扉を空けた状態で固まっている。
・洋介 上:Yシャツ 下:下着

「おはようございます」

リアスの一言を聞いた母は、イッセー→リアス→イッセイー→洋介の順で視線が移る。キャパシティーが超えたのだろう。イッセーの母は、油の切れたロボットのような音を出しながら

「……ハヤク、シタク、シナサイネ」

と言うと扉を閉め、

「お、お、お、お、おおおおお!お父さんっ!」
「どうした母さん?またイッセーが朝から一人エッチでもしてたのかい?」
「セセセセセセセセ、セッ○スゥゥゥゥ!イッセーがぁぁぁぁ!外人の女の人と僕っ娘とぉぉぉ!?」
「!?か、母さんどうした?」
「国際的にぃぃぃ!世間体的にぃっぃぃ!」

なにやらしたからカオスめいたセリフが聞こえてきた。

それにリアスさんは笑い、イッセーは…魂が抜けている。そんな中、ぼくは一言つぶやいた。

「なにこの状況…」


はい、というわけで今回は川の字でした。
リアス・洋介・イッセーでの順です。
一応自分としてはここはリアスをヒロインにするかしないかの分岐点Part1でした。
要望が多めだったので、リアスは主人公ヒロインに決定です。
メインかはわかりませんが。
ちなみに違った場合は、朱乃お姉さまが添い寝になる予定でした。
このあとはアーシアヒロイン分岐点ですね。
この如何によっては主人公の行動が少し変わります。
おおむね、原作どおりですが。

イッセー・木場・主人公のヒロイン希望はまだまだ受け付けています。
ただし、アーシアにかんしてはそれほど時はありません。
ついではレイヴェル辺りでしょうか
各ヒロイン候補は話しの進行具合によって徐々に打ち切ります。

アーシアファンでこうして欲しいというかたは早めに一報お願いします。

ちなみに主人公で確定しているのは、朱乃・黒歌・グレイフィア・リアスです。

要望以外の女性キャラをイッセーハーレムにぶち込みますので


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