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大学生が不正アクセスで他人の成績見る
11月7日 12時20分

大学生が不正アクセスで他人の成績見る
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東京外国語大学の学生が、同級生などのパスワードなどをだまし取ったうえ、学内の情報システムに不正にアクセスして59人分の成績を勝手に見ていたことが分かりました。

東京外国語大学によりますと、成績を勝手に見ていたのは国際社会学部の学生で、自分の成績などを閲覧できる学内の情報システムとよく似た偽のホームーページを作成したということです。
さらに先月、大学をかたり、「情報システムが不具合を起こした」として、偽のホームページへのアクセスを誘導する電子メールを同級生など222人に送信し、これを信じてページにアクセスした59人からシステムを利用するためのパスワードなどをだまし取ったということです。
学生は、このパスワードなどを使って学内の情報システムに不正にアクセスし、59人分の成績を勝手に見たということで、不審に思ったほかの学生が学校に連絡して明らかになりました。
学生は大学の聞き取りに対して「ほかの人の成績に興味があった」と話しているということで、パスワードや成績をほかの人には教えたりしていないと話しているということです。
東京外国語大学は7日会見し、浦田和幸副学長が、「在学生や保護者にご迷惑、心配をかけたことを深くおわびしたい」と謝罪しました。
一方、警視庁は、先週、大学から相談を受け、学生本人から事情を聴くなど不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査しています。

同じ手口が急増

企業などをかたる偽のホームページを作成し、そこにアクセスした人のパスワードなどをだまし取る手口は「フィッシング」と呼ばれ、不正アクセス禁止法で処罰の対象となっています。
電子メールを大量にばらまき、偽のページにアクセスするよう誘導することが多く、情報セキュリティーの関連企業などで作る「フィッシング対策協議会」によりますと、ことしはゲームメーカーやインターネットサービスのプロバイダーなどをかたるフィッシングの報告が先月までに1429件と、去年の同じ時期の2.5倍に上っていて、ことしの夏以降急増しているということです。

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