東京人口 50年後20%減少11月1日 16時48分
東京の人口は、オリンピックが開かれる西暦2020年をピークに減少に転じ、50年後には今より20%少ない1036万人になるという推計を東京都が初めてまとめました。
東京の人口は、最初の東京オリンピックを2年後に控えた高度経済成長期の1962年に1000万人の大台を超え、2000年に1200万人、2010年に1300万人に達し、その後も増え続けています。
一方で、日本全体の人口の減少が始まり東京でも減少が想定されるため、東京都は、今後、直面する課題を明らかにしようと人口の推移を5年ごとに50年先の2060年まで初めて推計しました。
それによりますと、東京の人口は、2度目の東京オリンピックが開催される2020年に1336万人とピークに達したあと減少に転じ、2060年には1036万人まで減り、50年間でおよそ20%減少するとしています。
この間、高齢化がいっそう進み、人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2010年に20%だったのに対して2060年には39%に倍増します。
一方で、出生数は、2010年までの5年間に53万人だったのに対して2060年までの5年間には23万人に減ると見込まれ、この50年間で、14歳以下の「年少人口」は50%減り、15歳から64歳までの「生産年齢人口」も40%減ります。
世代間の人口構成では、2010年には、60歳以上の団塊の世代と30代後半の団塊ジュニアの世代が多いのに対して、2060年には、高齢者の割合が増え少子高齢化がいっそう進みます。
このような変化によって、2060年には都内の要介護者の数が今の50万人から90万人に増えるほか、空き家の数は60万戸から140万戸へと大幅に増えると予測しています。
東京都は今後、人口減少社会を迎えることを前提に少子化対策や高齢者への医療・介護対策などさまざまな分野の政策を長期的な視点から検討していくことにしています。
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