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アラファト前議長 遺体から強毒性物質検出
11月7日 9時29分

アラファト前議長 遺体から強毒性物質検出
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パレスチナ暫定自治政府のアラファト前議長の死因を調べていたスイスの研究機関は、前議長の遺体から毒性の強い放射性物質が高い濃度で検出されたとする報告書をまとめ、暗殺説を裏付けるものと受け止められています。

2004年に容体が急変して死亡したパレスチナのアラファト前議長の死因を巡っては、かねてから暗殺の可能性が指摘され、パレスチナ当局の要請を受けてスイスの研究機関などが去年、遺体のサンプルを採って調査を進めていました。
このスイスの研究機関の報告書を入手したとして、中東の衛星テレビ局アルジャジーラが6日、伝えたところによりますと、アラファト前議長の遺体のサンプルからは、毒性の強い放射性物質、ポロニウムが通常の少なくとも18倍の値で検出されたということです。
そのうえで報告書は「前議長の死はポロニウムによって引き起こされたものだという考え方をある程度、立証するものだ」と指摘しています。
前議長の夫人はメディアに対し「夫は謀略によって殺されたことが分かった。誰による犯行なのか明らかにされなければならない」と話しています。
これまでのところパレスチナ当局は公式な反応を示していませんが、暗殺の可能性が強まったことで今後、どのような対応をとるのか注目されます。
ポロニウムは、2006年にロシアの治安機関の元職員が亡命先のロンドンで暗殺されたとされる事件でも検出されています。

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