詐欺の金受領容疑 ２人逮捕11月07日 12時31分
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千葉県の貿易会社が、偽ブランド品を販売する詐欺で得られた不正な金だと知りながら中国人のグループから１７０万円余りを受け取っていたとして、福岡県警察本部は、この会社の役員２人を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕しました。
警察は、犯罪で得られた金を中国の通貨・人民元に替える資金洗浄＝マネーロンダリングに加担していた疑いがあるとみて全容の解明を進めています。
逮捕されたのは、千葉県成田市の貿易会社、「トーア貿易」で代表を務める中国人の何金宏容疑者（３８）ら２人です。
警察の調べによりますと、２人は、ことし２月ごろ、詐欺で不正に得られた金だと知りながら福岡市に住む中国人の男らから１７６万円を受け取ったとして組織犯罪処罰法違反の疑いが持たれています。去年１１月ごろから、ブランド品を販売しているインターネットのサイトで、偽物が届くなどの被害が相次ぎ、被害額は数億円にのぼると見られていますが、この一部が、中国人グループからこの貿易会社の口座に繰り返し振り込まれていたことが確認されたということです。
警察によりますと逮捕された２人は、「犯罪で得られた金だとは知らなかった」などと容疑を否認しているということです。
警察は、この会社が中国との貿易を行う中で、詐欺で得られた日本円を中国の通貨、人民元に替える資金洗浄＝マネーロンダリングに加担していた疑いがあるとみて全容の解明を進めています。