前田敦子主演映画　ローマ国際映画祭に出品

（Ｃ）２０１３　ＡＫＳ

　元ＡＫＢ４８の女優・前田敦子（２２）の主演映画「Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｃｏｄｅ」（黒沢清監督・脚本）が１１月８日からイタリア・ローマで開催される「第８回ローマ国際映画祭　コンペティション部門」に選出された。

　映画は、今年６月にロシア・ウラジオストクでオールロケで撮影されたサスペンスドラマで、前田はアクションにも挑戦している。世界的にも評価が高い黒沢清監督作ということで各国の映画祭から上映オファーが集まり、ローマ国際映画祭が世界初上映となる。

　前田演じる主人公・高山秋子は、東京で知り合った松永（鈴木亮平）という男が忘れられず、ウラジオストクを訪れる。松永と再会を果たすが、マフィアに襲われ、郊外の荒れ地にボロボロにされて捨てられてしまう。街に戻り、斉藤（山本浩司）が経営する食堂で松永を探しながら働き始める。ある日、松永の車が店の前を通り過ぎ、秋子と斎藤は車の後を追いかけていくが…。

　前田は「大好きで憧れの黒沢監督とご一緒できて、本当にうれしかったです。６月にロシアのウラジオストクで撮影してきました。アクションシーンなどにも挑戦したり、真冬のような寒い中での撮影だったりと大変でしたが、すごくすてきな作品にしていただきました。ローマ映画祭で選出されたと聞いて、本当にうれしいです！」と語った。

　黒沢監督は「前田敦子は周囲の何ものにも頼らず、たった一人でその場所に堂々と存在することのできる、日本では珍しいタイプの俳優。映画なくして彼女は生まれず、彼女なくして日本映画もまた存在し得ない、そんな時代がやってきたようです」と絶賛した。