〔外為マーケットアイ〕ユーロ1.35ドル前半、7月起点のサポートライン維持できるか焦点
[東京 7日 ロイター] -
〔外為マーケットアイ〕
<16:03> ユーロ1.35ドル前半、7月起点のサポートライン維持できるか焦点
ユーロ/ドルは1.3520ドル付近。欧州中央銀行(ECB)理事会を前に、やや買い戻されている。
ECB理事会は、現状維持が予想されているが、市場では理事会後の会見でドラギ総裁はよりハト派的なスタンスをにじませてくるとの見方が多い。その場合は今年7月安値と9月安値を結んだサポートラインを維持できるかどうかが焦点になりそうだが、同日発表される7─9月期米実質国内総生産(GDP)速報値が強かった場合は「ユーロ売りだけでなく、ドル買い圧力も加わり、日足・一目均衡表の雲の下限(1.33ドル後半)を目指してもおかしくない」(外資系証券)との声が出ていた。
<14:04> ドル98.62円付近、10月米雇用統計予想通りなら年内レンジか
ドル/円は98.62円付近。手掛かり材料に欠ける中で、目立った方向感は出ていない。
あすは10月米雇用統計 の発表を控えているが、市場では「予想通りなら、これから感謝祭、クリスマスと控える中で、年内は動きにくくなるだろう」(大手邦銀)との声が出ていた。
ロイター調査では、非農業部門雇用者数は前月比12万5000人増(前月は同14万8000人増)、失業率は7.3%(前月7.2%)が予想されている。
<12:50> ドル98.59円付近、「日銀は春に向けてもう一手」との見方
ドル/円は98.59円付近。日銀の黒田東彦総裁と岩田規久男副総裁の「異次元緩和」の出口戦略についての国会での発言が伝わったが、いずれも踏み込んだ発言はなかった。
市場では、日銀と民間エコノミストの物価見通しのかい離が大きいことから、出口どころか、いずれ追加緩和に踏み切るとの見方がくすぶっている。ある大手邦銀関係者は「株式市場はリーマンショック前に近い水準までいったん戻ったが、為替市場はそこまでいっていない。今の状況だと円安ドライブがかかりにくく、黒田総裁は春に向けてもう一手繰り出してくるだろう」との見方を示した。
黒田東彦日銀総裁は参議院財政金融委員会で、異次元緩和の出口戦略について、日銀が掲げる2%の物価安定目標の実現は「まだ遠い」とし、現時点での具体的な議論は時期尚早との考えをあらためて表明した。一方で、目標達成時における、大量に保有する国債の取り扱いについて「どのようなテンポで(国債を)減らしていくのか、手法はいろいろある」とし、「そうした問題も含め、出口についていずれ具体的に議論したい」と語った。
その後に答弁した岩田規久男副総裁も「現時点での出口戦略の具体的議論は時期尚早」と発言。出口の順序や手段は「その時の経済・物価情勢や、市場の状況によって変わり得る。国債の取り扱いを含め、現時点で話すことは適当でない」と語った。
<11:44> ドル/円停滞、11月は海外勢最も動きにくいとの声
ドル/円は98.62円付近で停滞。株安が重しとなっているが、商いは閑散だという。朝方は投機筋がドル買い/円売りで仕掛けたが、99円を回復するほどの材料がない中で輸出企業の売りに押され、ドル/円は上げ幅を縮小した。
大手邦銀の関係者は、今晩の第3・四半期米GDP速報値、明日の10月米雇用統計の発表を前に現時点では手掛けにくいと話す。さらに、ヘッジファンドの決算などで「11月は海外勢も一番動きにくい時期だ」と述べた。
<10:56> ドル98.59円付近、輸出企業の売りや株安が重し
ドル/円は98.59円付近。輸出企業のドル売りが流入していることに加え、各国の株安が重しとなっている。
昨年11月半ばから大きく円安が進んだ結果、輸出企業はドル売りを急がない傾向が顕著となり、輸出企業のドル売りは月末が迫ると出てくる程度で、コンスタントにドルを調達する必要がある輸入企業と好対照をなしてきた。ただ、今月は上旬から輸出企業のドル売りが流入してドル/円の上値を抑えている。
邦銀関係者は、輸出企業が想定レートを引き上げる半面、足元でドル/円の上値が重くなっているためにドル売りをやや急ぎつつある可能性があると指摘した。
<09:35> 豪ドル下落、予想より弱い豪雇用統計を嫌気
豪ドルが対主要通貨で下落。対円 では93.89円付近から93.52円まで下落した。10月のオーストラリア雇用統計で就業者数が前月比1100人増にとどまり、市場予想(同1.0万人増)を下回ったことが嫌気されている。
<09:10> ドル98.62円付近、株小動きで上値重い
ドル/円は98.62円付近。寄り付き後すぐの日経平均株価 は小動きとなり、ドル/円は上値が重い。
前日の海外市場では欧米株高で緩やかに円安傾向となったが、ドル/円は東京市場でつけた高値98.76円を上抜けることができなかった。米10年債利回り の低下が重しとなった。きょうから重要な米経済指標の発表が相次ぐことも、ドル買いを手控えさせた。98.90円付近から上の水準ではドル売りが控えているとされ、99円を回復できない状況が続いている。
前日は日経平均株価が後場に上伸してドル/円を押し上げたが、きょうの日経平均がこのまま動意に乏しければドル/円の上昇は難しいとみられている。
<08:41> ユーロ133.35円付近、ECB理事会控え方向感出にくい
ユーロは対ドルで1.3516ドル付近、対円では133.35円付近。いずれも前日の東京市場午後の水準で推移している。
前日の海外市場ではユーロが伸び悩んだ。9月のドイツ工業受注指数が前月比3.3%上昇して市場予想を大幅に上回ると、欧州中央銀行(ECB)が7日の理事会では利下げに踏み切らないとの見方が強まり、ユーロは上昇した。欧米株高もユーロ買いを後押しした。ただ、市場参加者の多くは7日の理事会でECBがハト派的なスタンスを打ち出すと予想しており、ユーロは上げ幅を縮小した。
国内金融機関の関係者は「ECBのドラギ総裁の発言次第でユーロは上下に振らされそうだ」と警戒。総裁会見を前に、きょうの東京時間は明確な方向感が出にくいとみている。
<07:57> きょうの予想レンジはドル98.20―99.20円、株上げ幅拡大なら99円視野
ドル/円は98.64円付近、ユーロ/ドルは1.3515ドル付近、ユーロ/円は133.25円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が98.20―99.20円、ユーロ/ドルが1.3470─1.3570ドル、ユーロ/円が132.80―134.10円。
ドル/円は、きょうの東京市場で日経平均株価 が上げ幅を拡大すれば、10月17日以来の99円回復となる可能性があるという。ただ、今晩の第3・四半期米GDP速報値、明日の10月米雇用統計の発表を前に手掛けにくさがあるという。また、きょうは欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されており、東京時間にはユーロも敬遠されがちと予想されている。
東京時間には10月のオーストラリア雇用統計が発表される。「株高が豪ドルを支えている」(国内金融機関)との声が出るなか、株価動向に加えて指標結果が注目されている。
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