東日本大震災:福島第1原発事故 シメジから43万ベクレル 自家消費食品検査で−−南相馬10月結果 /福島
毎日新聞 2013年11月07日 地方版
南相馬市は6日、10月に行った自家消費用食品の放射能簡易分析結果を公表した。キノコ狩りのシーズンを迎え、キノコから高濃度の放射性セシウムが相次いで検出された。原発事故で居住制限区域に指定されている原町区馬場の山林で採取したコムラサキシメジは、基準値(1キロ当たり100ベクレル)の4000倍を超える43万4000ベクレルに達した。
市によると、キノコは▽ウシコ(原町区馬場)同4万5700ベクレル▽マツタケ(同)同3万8200ベクレル▽アミコ(同区高倉)同3万6100ベクレル▽サクラシメジ(小高区小屋木)同1万9550ベクレルなど。
同分析は、市民が自家消費用に山や川、家庭菜園などで採取・栽培した農水畜産物を対象にし、一般に流通していない。10月は9施設で908件を測定し、606件からセシウムを検出、うち144件が基準値を超えた。【高橋秀郎】