Updated: Tokyo  2013/11/07 18:55  |  New York  2013/11/07 04:55  |  London  2013/11/07 09:55
 

アジア・太平洋株式サマリー:香港、中国株下落-3中総会控え

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  11月6日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式市場で、ハンセン中国企業株(H株)指数はここ1週間余りで最大の下げとなった。中国共産党が経済改革などについて協議する第18期中央委員会第3回総会(3中総会)が9日から開催される。

風力発電を手掛ける龍源電力集団(916 HK)は1.9%下落。前日は2週間ぶりの高値を付けていた。青島ビール (168 HK)は2.9%安。ジェフリーズ・グループによる株式投資判断引き下げが響いた。

一方、石油・ガス生産の昆侖能源(135 HK)は2.3%上昇。同社が中国の都市化の恩恵を受けるとの見方をサンフォード・C・バーンスティーンが示した。

H株指数の終値は前日比0.7%安の10561.57。10月25日以来の大幅な下落率となった。ハンセン指数 は前日比2.01ポイント安の23036.94で終了。構成50銘柄中、約半数が値下がりした。

プライド・インベストメンツ・グループのルイス・ワン最高投資責任者(CIO)は、「市場のセンチメントは持ちこたえているようだが、中国市場のパフォーマンスが低調なため、香港株に大きな上振れはないだろう」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。上海総合指数 が1週間ぶりの安値となった。金融・不動産株を中心に値下がりした。中国共産党は9-12日に第18期中央委員会第3回総会(3中総会)を開催する。

平安銀行(000001 CH)や保利房地産集団(600048 CH)が安い。米フォード・モーターやマツダと提携する中国の自動車メーカー、重慶長安汽車(000625 CH)は5.6%安。一方、中国石油化工(SINOPEC、600028 CH)は6月以来の高値に上昇。親会社が持ち株を増やしたほか、さらに株式を取得するとの方針を示した。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数は、前日比17.63ポイント(0.8%)安の2139.61で終了。終値ベースで10月29日以来の安値となった。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は1.3%安の2353.57。

華西証券の魏瑋アナリスト(上海在勤)は「金融株が指数の下げを主導している。年末を控え流動性が逼迫(ひっぱく)している上に、収益面でも明るい材料がない」と分析。「週末の3中総会を前に臆測と不透明感が広がっている」と述べた。

【インド株式市況】

インド株式 相場は下落。指標のS&Pセンセックス指数は続落となった。銀行株と金属株の下げが目立った。

インド最大の銀行、インドステイト銀行 は約1カ月ぶりの大幅安。13銘柄で構成する銀行株指数は3日続落。同指数は前月に大きく上げていた。産銅会社セサ・スターライトは2.5%安。一方、ソフトウエア大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ は先月25日以来の大幅上昇となった。

ムンバイ市場でのセンセックス指数 は前日比79.85ポイント(0.4%)安の20894.94で終了。同指数は3日の特別取引で過去最高値を更新していた。

ジオジットBNPパリバ・ファイナンシャル・サービシズの調査責任者、アレックス・マシューズ氏は電話インタビューで、「現行水準での値固めを見込んでいる」とし、「銀行と金属銘柄に対するある程度の利益確定の動きは排除できない。いずれの銘柄も大きく上げていた」と語った。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比1.84ポイント高の5433.81。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比0.26ポイント安の2013.67。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比19.77ポイント(0.2%)高の8281.97。

更新日時: 2013/11/06 22:38 JST

 
 
 
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