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谷垣総理、麻生財務、安倍外務で日本を救え!

我が国が「今」直面している危機的問題は、以下の三つである。

 ●デフレからの脱却
 ●事勿れ外交の破棄
 ●大震災からの復興

これに対して三面作戦を採るべきである。そのためには総理は、大臣に適材を配し、その大臣が構成した「各チーム」に全面的に任せて、他の問題に注力することが必要である。これら三大問題のどの一つを取っても、総理一人の決断で解決出来るレベルにはない。これはその人物が有能か無能かの問題ではない。誰にとっても、一日が二十四時間である以上、物理的に無理なのだ。

谷垣・麻生・安倍の三本柱がフル回転することによってのみ、これらの問題が全体として解決していくであろう。これに加えて震災復興担当大臣として小野寺五典、副大臣として森まさこを起用すべきである。

麻生内閣の経済対策は実に見事であった。何でも反対、何が何でも自民党の逆様をやることを党是としている民主党ですら、その経済対策の多くを蹈襲して今に至っていることからも有効性は明らかである。さらに「国土強靱化政策」を打ち出した自民党は、麻生内閣の「三段ロケット」に今一度点火すると共に、積極果敢な対策により、日本全体に金を循環させていく必要がある。この任に麻生太郎以上の適任者は居ない。経産大臣の「事実上の選任」は麻生が行い、両者が一体となって日本の活力を取り戻すのだ。

現状の外交問題、特に近隣諸国との領土問題に「道理に従った道筋をつける」には、総理経験者の力が必要である。世界中が注目する新外相は、明確にものを言う実力者でなければならない。この点において有資格者は、安倍と麻生の二名のみである。「有事」の認識があれば、このポストに若手をつける選択が有り得ないことは理解されるであろう。外交と防衛は一体であり、特にこの時期は綿密な連係が必要とされる。それ故、防衛相の選任は「事実上」、安倍が行うべきである。

震災復旧・復興は「心の問題」である。被災地の現状に寄り添う気持ちの無い人間に務まるはずがない。発災直後から、現地に足を運び、一向に処理が進まない現状に至るプロセスを充分に把握した人物以外、地元民は認めないであろう。この点から考えて、適任者は小野寺、森、佐藤正久の三名である。小野寺・森のチームで表の仕事に当たり、佐藤は裏に回って、国土強靱化の立場から、防衛省・自衛隊とタッグを組み、危機管理、有事問題との連係を図るべきである。

               ★ ★ ★ ★ ★

以上の組閣を実現出来るのは、調整型の政治家である谷垣総裁唯一人である。麻生、安倍に存分に仕事をして貰い、その功績を横取りせず、自分自身はひょうひょうと他の問題に徹して、その分野で地道に改善を計っていく。こんな芸当が出来るのは谷垣禎一をおいて他にない。自民党支持者は、こうした点を真面目に考えて、谷垣氏の評価をすべきである。特異な「三頭政治」が今求められている。その中心に居ながら、自らを虚しくして、部下を働かせる能力について注目すべきである。この意味において、三人の序列が問題となる。麻生を中心においても、安倍をおいても、この三頭政治は成就しない。

安倍氏が「切り札」であることに異論はない。しかし、今切るべきカードではない。何もかも安倍氏に解決を求めるような自民党支持者、あるいは保守支持者を敢えて名付ければ「幻想保守」と言えよう。あるいは「少女趣味保守」と言ってもいい。何時の日か、この地に英雄が舞い降りて、白馬の王子が颯爽と現れて、あらゆる難問を一刀両断に解決してくれる、そう思い描いている。その幻想は安倍氏を潰す。安倍氏は次の機会へ向けて温存するべき重要人物である。

第一、麻生、安倍が総理になれば、マスコミは決して「返り咲き」とは報じない、「出戻り」だと騒ぐだろう。自らの病気で辞職した、選挙に大敗して任期を終えた総理が、何故に今再びその地位にと書き、「自民党の人材難」を嘆いてみせるだろう。そんな下らない大騒ぎの中で、思う存分の仕事が出来るか。答は「否」としか言いようがない。

加えて、安倍氏には党内での強い反発がある。それは今の混乱の切っ掛けを作った辞任劇の主役であったことと同時に、その政治経験の浅さにあると言える。従って、外相としての仕事を見事にこなし、そうした党内の不安を一掃してみせることが必要なのである。その時こそ、ほぼ自動的に再選の目が出て来るだろう。

自民党支持者が最も留意すべきことは、人材の徹底活用である。それは総理経験者をも含めたものである。谷垣を無駄に捨て、今なお有り余る能力を保持している麻生を活用せず、幻想の世界に住み、英雄を待望して、「政治家に力以上のものを求めること」を止めることだ。麻生、安倍を両輪として徹底的に活用出来るのは誰か?

 石原か、No!
 石破か、No!
 町村か、No!

谷垣しか居ないではないか。この三年間の党運営の実績に加えて、以上の観点から「谷垣総理」を絶対的に支持する。ここで述べたこともまた「一つの幻想」かもしれないが、「無駄はない」だろう。かつて竹下登は「総理二年の使い捨て」という自虐ネタを披露していた。今の自民党にそんな無駄遣いは許されない。ベテラン議員は置き土産に持てる全力を尽くすのだ、その技術を若手が盗むのだ。

今こそ日本には麻生の胆力、安倍の決断が必要なのである。大臣には出来て、総理には出来ないことも多いのだ。その隙間を利用して、事を大胆に進めるのだ。全ての尻ぬぐいは谷垣がする。麻生・安倍の二人を口説くには

 中川昭一が見ていますよ!

の一言で充分だ。中川の無念をどうか両名に晴らして頂きたい。日本を取り戻して頂きたい。日本奪還への志は、中川への追慕の念から生まれる、そう信じるものである。
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