焦点:「漢江の奇跡」は掛け声倒れか、韓国の輸出依存変わらず
韓国にはバイアトロンのような中小企業が300万社以上あるが、中小企業局の最新調査によると、このうち約70%は現在の市場環境は投資を正当化しないと答えている。
政策当局者は警戒感を示しながらも、数十年間にわたる工業部門と輸出による経済支配構造を改革する措置をほとんど講じていない。
韓国銀行(中央銀行)の金仲秀総裁は「(韓国国民は)実際には寒さを感じているのに、温かい場所に座っているかのごとく告げられ、首をかしげている」と述べ、見出しに表れる強い経済成長と、消費者や国内経済の実感にかい離があることを指摘した。
1970年代に急成長して主要な輸出企業となった韓国の財閥は多くの雇用を提供する一方で、コスト削減のために大勢の一時雇用者に頼ってもいる。
現代自動車(005380.KS: 株価, 企業情報, レポート)の場合、国内工場に5700人の契約労働者を抱えており、これはブルーカラー労働者3万5500人の16%を占める。同社のデータによると、彼らは正社員と同じ自動車の組み立てに携わりながら、正社員の75%相当の給与しか受け取っていない。
国際通貨基金(IMF)は1日、韓国は長期的に成長が鈍化するリスクがあると指摘。経済の不均衡を是正してサービス産業の自由化と改革を進めるため、通貨ウォンの上昇を許容すべきだと勧告した。
SK証券のエコノミスト、YumSang-hoon氏は「国民の賃金が上がれば支出も増える。不動産市場が持ち直せば借り入れも改善する。しかし方程式の両方が止まってしまい、結果としてサービス部門に悪影響が及んでいる」と述べた。
<家計の債務負担> 続く...
中国はどこまで改革に本気か
中国共産党が9日から開催する注目の三中全会。今後10年の改革の青写真が示されるが、政権の本気度が試されることに。
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