イキナリの話題。
ハイス(HSS)のドリルを研ぐことにした。
う~む、かなり傷んでる。
このドリルをきれいにしようと思う。
それにしてもシンニングができてないなぁ。誰だ!こんなのつかってたのは!
手抜きもいいところだ!(とろにゃんじゃないよ)
もうぼろぼろだ。
上からみた感じで、これはもうだめだ。
シンニングが施されてないからすぐにぼろぼろになるんだよ。
外周がへたりやすくなるから、絶対にシンニングは必要。
シンニングって??
こうやって、センターの食いつきをよくするために行うもの。
これをやるのって、意外と難しい。
だから、あまりほかの人はやらないのよ。
しかもこれ、失敗すると左右バランスが悪くなるから、下手にやると穴径が規定より大きくなるからね。
そしてグラインダー。
比較的やわらかめの砥石でやるのがとろにゃんのやり方。
ふつうはもっと固めでやるもの。
まぁ、角度はこんなもの。
118°で研ぐのが一般的。
うまくカールに描きながら研ぐのだ。
(ひとりでやってるから動画がないよ。ざんねんだけどね)
うまく研ぐことができるかどうかは、手首の返しがうまくできるかどうかにかかっている。
器用さがここで試されるのだ。
研ぎ終えた感じ。
まだシンニングは施してないため、センターが太いままだ。
これでおわってしまったら、がばがばの穴径になるので、このあとはシンニングをやって終了。
シンニングが終わった感じ。
う~む、うまくいってる。
うまくできたかどうかはこの時初めて言えることで、下手だとなんかバランス悪い見た目になる。
そしてセンターにちゃんと言ってるかどうかを確かめて終了ね!
真ん中にちゃんとできているかどうかは、機械で見るのではなく、自分の目でみて判断する。
これをやることで目を養うことになり、いつでもしっかりとしたドリルが研げるようになるってもんよ。
ドリルをくるくる回して、外周の高さ、バランスをよくみて、気になるなら何度でも微調整していく。
ここで重要なのは、シンニングはもちろんだけど、センター箇所が本当にセンターに来ているかどうかなのだ。
そうでないと、どんなにきれいに研ぐことができていても、
きれいな穴が明けられないのだ!
たかが穴明けとはいえ、H公差のあるものの下穴ががっばがばだとそれこそおしゃかにになっちゃうからね。
参考
これはハイスではなく、超硬ドリル。
シンニングがシビアで、まず人の手でできるものではない。
これはメーカーに出して研磨してもらうしかない。
センターがちょんちょんに尖ってるのがわかるでしょ。
以上でドリル研ぎは終了!