イメージ戦略大当たり 航空自衛隊の「お祭り」に23万人の危うさ
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2013年11月06日 15:06 更新
イベントでは、松島基地(宮城・東松島市)の曲技飛行隊「ブルーインパルス」によるアクロバット飛行が披露され、観衆から拍手喝采を浴びた。“大入り”の背景には、最寄り駅(稲荷山公園)を通る西武池袋線が、3月から横浜方面へ直通運転を開始したことがあるとみられるが、4~6月に放送されたTBS系ドラマ「空飛ぶ広報室」の影響も大きいだろう。
「航空幕僚監部(空幕)広報室が舞台で、空自が撮影に全面協力――というのがウリでした。新垣結衣が主演を務め、平均視聴率は常に15%前後と好調を維持。ロケ地となった茨城の百里基地は、見学者数が例年の10倍になったほどです」(放送ジャーナリスト)
人気なのは空自だけではない。埼玉・朝霞市の陸上自衛隊朝霞駐屯地で週末に開かれるイベントも毎回盛況だし、海自は合コンで引っ張りだこだ。
一体なぜ、自衛隊がこれほど注目を集めているのか。
「自衛隊のあの手この手の広報作戦がうまくいっているのでしょう。例えば、今春のDVDオリコンランキングでは、陸自の紹介DVD『よくわかる!陸上自衛隊』が1位に入りました。萌え系のアニメキャラが戦車などを解説する内容で、オタクに大ウケ。最近では萌え系キャラを自衛官募集ポスターに使ったりもしています」(軍事評論家)
自衛隊のイメージ戦略が奏功しているようだが、このウラで安倍政権は着々と“戦争する国”の準備を進めている。航空ショーの大盛況は、怖くなる。