希望に添うメジャーからのオファーが依然としてないメッセンジャー【拡大】
米国のFA市場が幕を開けたなか、この男にも注目が集まっていた。阪神か、メジャーか…。メッセンジャーについて、米本土の大手インターネットサイトが「虎有利」な現状を報道した。
米ヤフースポーツによると、メッセンジャーの代理人のマット・ソズニック氏は「メジャーからのオファーを受け入れるかどうかの期限は11月15日に迫っている」と明らかに。さらに、メッセンジャーが2年800万ドル(約7億8800万円)~1000万ドル(9億8500万円)程度のオファーを希望しているが、届いていないという。
「(メジャーの)複数球団が単年契約で1球団は単年契約にオプション1年の話はあるが、2年契約は届いていない」という同氏のコメントを掲載した。
前日にソズニック氏はサンケイスポーツの取材に応じ、「彼(メッセ)は、阪神に戻りたいと考えている。我々としては阪神と合意出来ると考えているが、彼らからの返答を待っているところだ。ただメジャーの各チームから、どんなオファーがあるのかも待ちたいと考えている」と注目発言をしたばかりだ。あくまで、交渉事は最後の最後までわからないのが世の常。だが、阪神の球団関係者も「最大限の誠意を持って残留に努める」と語り、今季年俸1億2300万円からの大幅アップが確実な残留の道に“追い風”が吹いているのは確かだろう。
今年は虎の助っ投初の奪三振王に輝くなど、12勝を重ね、3年連続の2けた勝利を成し遂げた。球団はFA宣言を表明した中田賢(中日)獲りの動きを本格化させるが、メッセンジャーが来季もタテジマに袖を通せば、これ以上ない「戦力補強」だ。米国でも話題に挙がる右腕の決断のときは刻一刻と近づいている。
(紙面から)