特打を終えた森田(右)と握手する掛布DC【拡大】
ミスタータイガースと“小バース”が暮れなずむグラウンド上で握手をしていた。秋季キャンプの特打では珍しい光景が、あすの猛虎に期待を抱かせる。
「良かったなって言われたので、ありがとうございますと答えました」
“小バース”こと森田が嬉しそうに笑う。
もっと嬉しそうだったのが掛布DCだ。
「小バースは何かつかんだんじゃないか。『抜けるような感じ』とか『払う感じ』という言葉を使い出したからね」
圧巻のアーチショーだった。180スイングでサク越えは43発。右翼に継ぎ足された一番高いネットを超えた打球が2本。高さ約10メートルのバックスクリーンを飛び越えた、推定150メートルの打球が1本。タテジマの若手の打球では久しくなかった長距離弾が、タイガータウンに乱舞した。
秋季キャンプ初日から掛布DCの指導を受けていたが、さっそくその効果が出てきた。掛布DCが指導してきたのは主に体重移動に関すること。踏み込む前に右足に6割くらいの体重を乗せて、踏み込む感覚を意識させたという。“師匠”の絶賛は続く。