2013年11月7日11時45分
全国に展開する「コメダ珈琲店」などを運営するコメダ(名古屋市東区)は店内や公式ホームページの飲み物とデザートのメニューで「表記に不適切なものがある」と発表した。社内調査の結果として6日にホームページに載せた。
「不適切な表記」は、「コメダ珈琲店」527店の4品目と、甘味喫茶「おかげ庵」9店の2品目であった。ウインナコーヒーやココアなどに使う乳製品由来の「生クリーム」は、実際は植物性原料を使う「ホイップクリーム」だった。「チョコレートケーキ」に使う「自家製チョコレートクリーム」は委託先で製造。「100%みかんジュース」では、オレンジを使ったという。
コメダによると、「生クリーム」と表記するには、乳製品由来の原料で店頭でホイップクリームを作らないといけなかったが、あらかじめホイップされた植物性の原料を使用。広報担当者は「メニュー作成者と品質管理担当者らの意思疎通が欠け、認識が足りなかった」と説明している。
コメダはホームページに「事態を重く受け止め再発防止に努める」と記す一方、「産地の偽装などでなく、品質の差があったと考えない」(広報担当者)として返金しない。これまでの製造の実態に合わせメニューを変えていくという。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!