自民党は7日の参院議院運営委員会理事会で、園遊会で天皇陛下に手紙を渡した山本太郎参院議員(無所属)への対応として、参院議長による注意と、皇室行事への出席自粛を求める方針を固めた。こうした対応は国会法などには定められておらず異例だ。

 議員の除名や登院停止などの処分について国会法は、懲罰委員会で決めると定めている。議長が職権で懲罰委に付託するか、問題が発生してから3日以内に議員が懲罰動議を出せば開くことができる。しかし、議長による付託は前例が少なく、園遊会からすでに3日以上たっているとして、自民党は懲罰委を開くことを断念した。

 一方、日本維新の会のアントニオ猪木参院議員は1日、議運の許可を得ずに出国し、北朝鮮を訪問した。7日に帰国する予定のため、自民党は8日に参院議運理事会で事情を聴いた後、懲罰動議を出すよう各会派に提案する方向だ。