JR東海とJR西日本は3日、東海道・山陽新幹線の列車制御を担う東京の総合指令所が地震などで使えなくなったことを想定し、大阪市の第2総合指令所に機能を切り替える訓練を実施した。同指令所には、3月に全線開業した九州新幹線の運行を監視する表示盤が新設され、JR九州の指令員も初めて訓練に参加した。
第2総合指令所は阪神大震災を契機に1999年に設けられた。例年のこの時期に1日だけ指令員が東京から大阪へ移動し、訓練を行っている。JR東海の山内勝也・輸送指令長(48)は「危機管理意識を3社で共有したい」と話した。