Updated: Tokyo  2013/11/07 07:43  |  New York  2013/11/06 17:43  |  London  2013/11/06 22:43
 

米テスラ株が約3カ月ぶり大幅安、7-9月の販売台数を嫌気

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  11月6日(ブルームバーグ):6日朝の米株式市場で、電気自動車(EV)メーカー、米テスラ・モーターズ の株価がここ3カ月余りで最大の下げとなった。7-9月(第3四半期)の販売台数が一部予想を下回ったほか、ゼロ排ガス車の優遇税制に関連する収入が減少したことが嫌気された。また、10-12月(第4四半期)業績がほぼ横ばいになるとの見通しも悪材料となった。

ニューヨーク時間午前9時46分現在、テスラの株価は前日比10%安の158.68ドル。一時13%安の154.54ドルと、日中ベースでは7月16日以来最大の下げとなった。年初来では5倍余りに上昇している。7-9月期の決算発表は、5日のニューヨーク株式市場の通常取引終了後だった。

テスラがウェブサイトに5日掲載した発表資料によると、セダン「モデルS」の7-9月期の販売台数は約5500台。バークレイズの自動車アナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は5820台、ドイツ銀行のダン・ガルベス氏は5850台を予想していた。

ケリー・ブルー・ブックの業界アナリスト、カール・ブラウアー氏は「人々はテスラの業績が予想より良いことに慣れていた。このためそうならなかった時に失望感が広がる」とし、「テスラは順調だが、今年の初めに比べると芳しくないとの見方もある」と語った。 

テスラは10-12月(第4四半期)の見通しについて、モデルSの販売台数は「6000台を若干下回る」と予想、調整後利益は7-9月期と「ほぼ同程度」になると説明した。

発表資料によると、7-9月期の一部項目を除いた損益は1株当たり12セントの黒字。前年同期は同92セントの赤字だった。ブルームバーグがまとめたアナリスト9人の予想平均は同10セントの黒字となっていた。

販売目標引き上げ

同社によれば、カリフォルニア州や他の州での販売の優遇税制に関連する収入は1000万ドルにとどまり、4-6月(第2四半期)の5100万ドル、1-3月(第1四半期)の6800万ドルからそれぞれ減少した。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は5日の発表資料で、テスラがモデルSの今年の販売目標を2万1500台と、従来の2万1000台から引き上げたことを明らかにした。昨年は約2650台で、目標としていた5000台には届かなかった。

7-9月期の売上高は4億3130万ドル(約425億円)と、前年同期の5010万ドルから急増。純損失は3850万ドル(1株当たり32セント)と、前年同期の1億1080万ドル(同1.05ドル)から縮小した。粗利益率は21%だった。

原題:Tesla Drops on Vehicle Deliveries, Outlook: San FranciscoMover(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロサンゼルス Alan Ohnsman aohnsman@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jamie Butters jbutters@bloomberg.net

更新日時: 2013/11/07 01:45 JST

 
 
 
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