三越伊勢丹:9施設内のレストランで虚偽表示
毎日新聞 2013年11月06日 21時53分(最終更新 11月07日 00時08分)
三越伊勢丹ホールディングスは6日、新宿伊勢丹や日本橋三越など9施設内に入るレストランの一部で、メニューの表示とは異なる食材を使用していたと発表した。ケーキに乗った中国産のクリを欧州産と表記したり、宮崎産と表示した豚に岩手産を使用したりしていた。1996年から22万1000食が販売され、販売総額は約3億円に上るという。
虚偽表示が見つかったのは、新宿伊勢丹「維新號」▽日本橋三越「特別食堂」「カフェウィーン」「グリル満天星」▽府中伊勢丹「桃源酒家」「カオヤ」「新宿つな八」▽浦和伊勢丹「南国酒家」「新宿つな八」▽相模原伊勢丹「南国酒家」▽札幌三越、仙台三越「銀座トリコロール」▽高松三越「カフェウィーン」▽伊勢丹会館(東京都新宿区)「グリル満天星」の計14レストランの計52メニュー。「芝海老(えび)」と表記しながら「バナメイエビ」を使用したり、結着材で結合した肉を加工肉と表示していなかったりした。利用者には代金を返還する方針。
また、そごう・西武も6日、そごう横浜店など7店舗に入るレストランや食品売り場の一部で「芝海老」と表記しながら「バナメイエビ」を使用していたなどと発表。小田急百貨店も同日、新宿店のレストラン「麦星byグリル満天星」でメニュー表示と異なる食材を使用していたと発表した。百貨店の虚偽表示を巡っては、高島屋の子会社が企画・製造した「フォション」ブランドのおせち料理で、「車海老のテリーヌ」に「ブラックタイガー」を使用していたことが判明している。高島屋だけでなく、小田急や大丸松坂屋などでも販売されていた。【神崎修一】