ゾンビ映画の巨匠、『ウォーキング・デッド』には否定的
2013年11月05日[海外番組事情]
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』などを監督してホラー映画に新たな潮流を生み出し、"ゾンビの生みの親"とも称されるジョージ・A・ロメロ。しかし彼は、大ヒット中の『ウォーキング・デッド』が気に入っていないらしい。
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The Big Issueのインタビューに答えたロメロは、『ウォーキング・デッド』のエピソードを数話監督してほしいとのオファーを受けたが断ってしまったと話し、その理由を明かした。「関わり合いたくなかったんだ。基本的にあの番組は、ゾンビが時折出てくるソープオペラにすぎないからね。私はいつも風刺や政治批判のためのキャラクターとしてゾンビを用いてきたが、現状ではそういう要素が欠けていると思ったんだ」
ロメロは以前にも、『ウォーキング・デッド』のオファーを蹴ったことを明かしていたが、今回のインタビューでは本作を強く批判しているのが気になる。人間ドラマのテイストが強い『ウォーキング・デッド』は、ゾンビ作品の体をなしていないということなのだろうか。だがそもそも、ロメロ監督の作品だって、ゾンビよりも人間の暗黒面を強調していたのでは?
ともあれ、ロメロ監督のエピソードを見ることができないのは残念だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョージ・A・ロメロ
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