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- 2013年11月06日 07:12
ネットでの評判「へこむから自分では見ることはない」 - 秋元康氏がニコ生に登場
11月1日、ニコニコ生放送で『「秋元さん、いらっしゃい!」秋元康×岩崎夏海×川上量生』と題する番組が放送された。
秋元氏がインターネットの生放送に出演することは非常に珍しく、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏も交えて1時間以上に渡って、本音を語った。番組では川上氏や秋元氏を"師"と仰ぐ作家の岩崎夏海氏だけでなく、視聴者から直球の質問が次々と投げかけられた。今回は視聴者との質疑応答部分を抜粋してお届けする。
-AKBメンバーは卒業していくが、秋元さんの卒業はありますか?
秋元氏:チャンスがあれば卒業します。年齢的にしんどい。公演って、16曲書く。すごい大変。引退は考えたことある。いまも1日2曲作ってるけど、このペースは(体力的に)だめだと思う。
-小説家秋元康から見て、小説家岩崎夏海はどう見えますか?
秋元氏:自分でも書けそうだなってものは驚かない。岩崎の(書いた小説のようなもの)は全然思いつかないし、それが面白いのかどうかもわからない。
-おニャン子クラブの高井麻巳子さんと結婚したのに、AKBに恋愛禁止を強要する理由は?
秋元氏:恋愛禁止はスキャンダルどうのこうのではなく、好きになったらしょうがない。好きになって結婚するのはしょうがない。
もともとは部活とかとおなじで、甲子園目指してて恋愛もしてって、両方は無理なんじゃないか、という意味だった。でも両立できる器用な人がいればいいんじゃないかと思っていた。それが彼女たちが自分たちでだんだん危機感を持って恋愛禁止になった。
そういうタイミングで「恋愛禁止条例」という歌を作ったんだけど、それはただ単にそういう歌を作っただけ。恋愛って言われて止められるならもともと恋愛じゃない。大人がどれだけ言ってもそれで止められたら止める、止められないから恋愛。
-ネットでの評判って気になりますか?
秋元氏:ネットはプリントしてもらって見ることはあるけど、自分ではみることない、へこむから。
新曲はいつも糞曲よばわりだから、自分としてはこれはいいだろうと思っても、糞曲よばわりから始まって、だんだんするめみたいによくなっていく。しばらくすると次の新曲が糞曲よばわりされて、なんで前みたいなの作らないんだっていつの間にか入れ替わってる。
クールジャパンのとき(政府のクールジャパン戦略の在り方を検討する推進会議)も、会議で「知恵をもらいたいが予算がないので」言った方がいたので、「いや、報酬を考えずにやる人たちもいますよ」と言ったのに、それがそういう伝わり方になった。
クリエイターのなかには日々アルバイトしている人たちがいて、そういう人たちにちゃんとギャラはらわないといけない。でもそうじゃなくて、日本のドリームチームを作ってなんかしようぜ、っていうのがあの発言だった。それがネットで言われるとすごくへこむ。
-詩の感想をもらいたいというユーザに対して
秋元氏:(ユーザ作の詩を見ながら)いいんじゃないの。詩って正解がない。
ぼくは作詞家といってるけど、作詞家も小説家も国家試験がないし、自称。書いた人がいいと思ってれば作詞家だし、メロディをのせてとてつもなくヒットするかもしれない。でも、ここまで書ききる人はいない。
岩崎も同じで、小説家になりたい、小説家を書き始めた人は多いが、書き終えたんで見てくださいって人はいない。そういう意味ではこれはすごい。ぼくにとってはAKBが売れたことよりも、岩崎がベストセラー作家になったことは読めなかったけど。
ちなみに、こうやって番組出てると「早く曲書け」って言うファンの方がいますが、チームNMBの全公演書きおわってます。もうみんな練習してますからね。(このとき、ニコニコ生放送のコメントには「きたあああ」「さすがプロデューサー」と弾幕。)
■関連記事
・日本のコンテンツはなぜ海外で勝てないか――AKB48生みの親、秋元康氏が語る
・かつて「おニャン子」という高校野球チームを優勝に導いた監督が、秋葉原でイチから野球部を作り甲子園を目指した物語
秋元氏がインターネットの生放送に出演することは非常に珍しく、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏も交えて1時間以上に渡って、本音を語った。番組では川上氏や秋元氏を"師"と仰ぐ作家の岩崎夏海氏だけでなく、視聴者から直球の質問が次々と投げかけられた。今回は視聴者との質疑応答部分を抜粋してお届けする。
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秋元氏:チャンスがあれば卒業します。年齢的にしんどい。公演って、16曲書く。すごい大変。引退は考えたことある。いまも1日2曲作ってるけど、このペースは(体力的に)だめだと思う。
-小説家秋元康から見て、小説家岩崎夏海はどう見えますか?
秋元氏:自分でも書けそうだなってものは驚かない。岩崎の(書いた小説のようなもの)は全然思いつかないし、それが面白いのかどうかもわからない。
-おニャン子クラブの高井麻巳子さんと結婚したのに、AKBに恋愛禁止を強要する理由は?
秋元氏:恋愛禁止はスキャンダルどうのこうのではなく、好きになったらしょうがない。好きになって結婚するのはしょうがない。
もともとは部活とかとおなじで、甲子園目指してて恋愛もしてって、両方は無理なんじゃないか、という意味だった。でも両立できる器用な人がいればいいんじゃないかと思っていた。それが彼女たちが自分たちでだんだん危機感を持って恋愛禁止になった。
そういうタイミングで「恋愛禁止条例」という歌を作ったんだけど、それはただ単にそういう歌を作っただけ。恋愛って言われて止められるならもともと恋愛じゃない。大人がどれだけ言ってもそれで止められたら止める、止められないから恋愛。
-ネットでの評判って気になりますか?
秋元氏:ネットはプリントしてもらって見ることはあるけど、自分ではみることない、へこむから。
新曲はいつも糞曲よばわりだから、自分としてはこれはいいだろうと思っても、糞曲よばわりから始まって、だんだんするめみたいによくなっていく。しばらくすると次の新曲が糞曲よばわりされて、なんで前みたいなの作らないんだっていつの間にか入れ替わってる。
クールジャパンのとき(政府のクールジャパン戦略の在り方を検討する推進会議)も、会議で「知恵をもらいたいが予算がないので」言った方がいたので、「いや、報酬を考えずにやる人たちもいますよ」と言ったのに、それがそういう伝わり方になった。
クリエイターのなかには日々アルバイトしている人たちがいて、そういう人たちにちゃんとギャラはらわないといけない。でもそうじゃなくて、日本のドリームチームを作ってなんかしようぜ、っていうのがあの発言だった。それがネットで言われるとすごくへこむ。
-詩の感想をもらいたいというユーザに対して
秋元氏:(ユーザ作の詩を見ながら)いいんじゃないの。詩って正解がない。
ぼくは作詞家といってるけど、作詞家も小説家も国家試験がないし、自称。書いた人がいいと思ってれば作詞家だし、メロディをのせてとてつもなくヒットするかもしれない。でも、ここまで書ききる人はいない。
岩崎も同じで、小説家になりたい、小説家を書き始めた人は多いが、書き終えたんで見てくださいって人はいない。そういう意味ではこれはすごい。ぼくにとってはAKBが売れたことよりも、岩崎がベストセラー作家になったことは読めなかったけど。
ちなみに、こうやって番組出てると「早く曲書け」って言うファンの方がいますが、チームNMBの全公演書きおわってます。もうみんな練習してますからね。(このとき、ニコニコ生放送のコメントには「きたあああ」「さすがプロデューサー」と弾幕。)
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