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新株価指数、来年1月から公表 日経と日本取引所

2013/11/6 16:31
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 日本経済新聞社と、日本取引所グループ、東京証券取引所は6日、共同で新たな株価指数を開発したと発表した。新指数の名称は「JPX日経インデックス400(略称はJPX日経400)」で、東証に上場する全3400銘柄の中から企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)などを使って投資家にとって投資魅力の高い400銘柄を選定。財務や経営が優れた日本株市場のけん引役となる銘柄の値動きを算出・公表していく。

 指数の算出は来年の東証の取引開始日である2014年1月6日から開始し、1秒ごとに算出・配信する。13年8月30日を10000として計算し、組み入れ銘柄は毎年8月最終営業日に定期的に入れ替える。

 組み入れ銘柄の選定は、まず新興市場も含めた東証上場の全銘柄の中から特設注意銘柄に指定された銘柄や直近3年間で債務超過や連続赤字だった企業を除外したうえで、売買代金と時価総額の上位1000銘柄を組み入れの候補として選定。その中から定量的な指標を使った評点によって上位400銘柄を選んでいく。

 定量的な評点で活用する指標は、(1)ROE(2)営業利益(3)時価総額――の3点。単年度の業績のぶれの影響を除くため、ROEは3年間の数値を加重合成し、営業利益は3年間の営業利益の合計額を使う。3年間の合成ROEと営業利益合計がそれぞれマイナスの企業は原則として除外するが、リストラによる赤字局面から経営が回復している企業を考慮するため、直近決算のROEがプラスの企業は評点の対象に加える。

 銘柄選定では、経営の定性的な評価も加味する。定量的な評点で選定のボーダーライン上になった400位前後の企業は、(1)複数の独立社外取締役を置いているか(2)国際会計基準(IFRS)を採用しているか(3)英文決算短信を開示しているのか――の3点を考慮して最終的な組み入れ銘柄を決める。

 選定した400銘柄による株価指数の算出は、市場で流通する浮動株を考慮した時価総額の加重平均で計算する。組み入れ比率が高い時価総額の大きい銘柄には一定の係数を掛け合わせて銘柄間の組み入れ比率を平準化する仕組みも取り入れる。

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