2013年11月6日08時52分
【遠藤雄二】長野新幹線の開業に伴って1997年に廃線となったJR信越線横川(群馬県安中市松井田町横川)―軽井沢(長野県軽井沢町軽井沢)間の11・2キロを観光鉄道として復活させる構想を、安中市が進める。岡田義弘市長は朝日新聞の取材に、来年度に調査・研究を担当する専門職員1~2人を配置し、廃線から20年にあたる2017年の再開通をめざす考えを明らかにした。
群馬県内の信越線は横川駅で途切れる。ただ、横川駅近くの「碓氷峠鉄道文化むら」から「とうげのゆ駅」までの2・6キロは、遊具扱いの観光トロッコ列車が休日を中心に05年から運行されている。鉄道文化むらによると、トロッコ列車は年間約7万人が乗車する人気施設。安中市の構想は、このトロッコ列車を軽井沢駅まで延伸させるものだ。
市によると、長野県側を含め軽井沢駅の手前まで鉄道施設は市の所有。補修すれば、廃線区間のレールやトンネルはそのまま使えるという。トロッコ列車の現在の機関車では、碓氷峠の急勾配を上り、安全に下ることは難しいため、ディーゼル機関車をもう1台増結して運行する計画だ。
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朝日新聞社会部
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