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汚染水漏れタンク周辺で地下水くみ上げへ10月31日 4時16分
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東京電力福島第一原子力発電所で、ことし8月、汚染水300トン余りが漏れ出したタンクの周辺で、地下水の放射性物質の濃度が上昇していることから、東京電力は汚染の拡大を防ぐため、新たにタンクの近くで地下水をくみ上げることになりました。
福島第一原発ではことし8月、4号機の山側にあるタンクから汚染水300トン余りが周辺の地面に漏れ出したトラブルを受けて、東京電力は観測用の井戸を掘って影響を調べています。
その結果、タンクから北に10メートル余り離れた井戸でベータ線という放射線を出す放射性物質の濃度が上昇していて今月28日には、1リットル当たり22万ベクレルという極めて高い値で検出されました。
このため、東京電力は汚染の拡大を防ぐため、これまで地下水をくみ上げてきた海沿いの井戸とは別に、新たにタンクの近くに井戸を5本掘り、11月上旬から水をくみ上げることになりました。
くみ上げる量は1日におよそ10トンで専用のタンクにためるほか、タンクの周辺では、放射線量が高い土を取り除いて回収する作業を、範囲を拡大して行うことになりました。
福島第一原発では、300トン余りの汚染水漏れから2か月余りがたちますが、地下水への汚染拡大が懸念されるなか、その状況はいまだに詳しく分かっていません。
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