米メルク:通期利益予想のレンジを縮小、「ジャヌビア」不振
10月28日(ブルームバーグ): 米医薬品2位、メルクは2013年通期利益の予想レンジを縮小した。
同社が28日発表した資料によると、2013年の通期利益 予想は1株当たり3.48-3.52ドルと、従来の3.45-3.55ドルからレンジは狭くなった。
メルクは今月に入って8500人の従業員を追加削減すると発表。研究開発部門を立て直す方針を明らかにした。同社はすでに7500人の削減計画を発表しており、今回と合わせて全体で20%の人員カットになる。
28日の米株式市場でメルクの株価は下落。ニューヨーク時間午前10時25分現在、前営業日比2.5%安の45.38ドルとなっている。
同社7-9月(第3四半期)の売上高は前年同期比4%減の110億ドル。アナリストの予想では111億ドルだった。糖尿病治療薬「ジャヌビア」の売上高が5%減少したほか、為替変動も影響した。
純利益 は11億2000万ドル(1株当たり38セント)。前年同期は17億3000万ドル(同56セント)だった。一時的項目を除くベースでは1株当たり利益は92セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト17人の予想平均値を5セント上回った。
子宮頸がん予防ワクチン「ガーダシル」の売上高は15%増の6億6500万ドル。関節リウマチ薬「レミケード」は17%増の5億7400万ドルだった。
原題:Merck Narrows Full-Year Forecast as Sales of Januvia Stall(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/29 01:25 JST