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もんじゅ テロ対策不備で厳重注意11月6日 14時28分
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福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」でテロ対策の不備が指摘された問題で、原子力規制委員会は「原因は組織体制にある」として、日本原子力研究開発機構に対し「厳重注意」を行いました。
「もんじゅ」では、ことし7月の国の検査で、見学者を構内に入れる際に社員証などの写しを取らずにチェックしていなかったことや、車や人の出入りを管理する装置の定期的な点検を過去3年間ほとんど行っていなかったことなど、4つの項目でテロ対策に不備があったとして、国が定める「核物質防護規定」に違反していたと指摘されています。
6日の原子力規制委員会では、委員から「プルトニウムを扱う最も重要な『もんじゅ』で、ほかに例を見ないような怠慢が起きたことは前代未聞だ」といった厳しい意見が相次ぎ、4つの項目はいずれも規定に違反していると判断されました。そして、規制委員会は「核物質防護のシステム全体がぜい弱な状態であり、原因は組織体制にある」として、日本原子力研究開発機構に対し再発防止策を求めるとともに、「厳重注意」を行いました。
「もんじゅ」を巡っては、安全上重要なものを含むおよそ1万4000点の機器で点検漏れなどが明らかになっていて、規制委員会は、ことし5月、再発防止策が整うまで試験運転に向けた準備作業を行わないよう命令しています。
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