打ち上げ前日の若田さん「準備は万全」

打ち上げ前日の記者会見で、宇宙に運ぶソチ冬季五輪聖火リレーのトーチを掲げる国際宇宙ステーションで船長を務める若田光一さん（左）（共同）

　日本人初の国際宇宙ステーション船長を務める若田光一さん（５０）が６日、打ち上げ前日の記者会見で「準備は万全。いい意味での緊張感を感じている」と意気込みを語った。打ち上げは日本時間７日午後１時１４分の予定。

　若田さんは「成功に向けて一人一人の能力を最大限に引き出し、いい成果を出せるようにしたい」と船長の抱負を述べた。ステーション滞在中の楽しみとして、地球に近づくアイソン彗星を高解像度カメラで撮影することなどを挙げた。

　バイコヌールのホテルで行われた会見は、感染症などを防ぐためガラス越しで、若田さんはロシア語や英語でも質問に答えた。

　会場にはソチ冬季五輪の聖火リレーで宇宙に運ばれるトーチも登場。若田さんは「スキーやフィギュアスケートを見るのが好き」と明かし、選手と宇宙飛行士には限界に挑戦しているという共通点があるとした。

　日本から駆け付け、会見を見守った母タカヨさん（８０）は「元気そうで安心した。無事に成功するようひたすら祈っています」とにこやかに話した。

　会見には、若田さんと共に宇宙に向かう米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のリチャード・マストラキオ飛行士（５３）とロシアのミハイル・チューリン飛行士（５３）も同席。３人でトーチを掲げ、笑顔で記念撮影に応じた。（共同）

（2013年11月6日19時50分  スポーツ報知）

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