今季年俸1億9000万円から80%以上ダウンの約3000万円の提示を不服とするなどして、中日退団が4日に決まった井端弘和内野手(38)をめぐり、巨人サイドではそんな井端を獲得し、有効利用せよという声が相次いだ。
中日退団が決まった井端について、宿敵巨人の球団内から獲得に前向きな意見が相次いでいる。
実は巨人の一部関係者は、落合GMとの衝突が表面化する少し以前に「井端が放出されるかもしれない」との情報をある筋から入手。先発投手ほど切迫していないとはいえ、二遊間を守れる野手は重要な補強ポイントとあって、球団は極秘に調査を開始していた。
ただし井端は38歳という年齢に加え、右足と右ヒジを今秋手術したばかり。そのためフロントは現在慎重に検討を重ねている最中で、実際に獲得に動くかどうかは微妙な状況となっている。
それでも「すぐ獲得に動くべき」とプッシュする声は多い。まず、現場スタッフが買っているのは“坂本育成役”としての能力だ。「勇人(坂本)はWBC期間中ずっと井端になついて、必死に守備の助言を求めていた。今季送球が安定したのも、少なからず井端のアドバイスの影響だと聞いている。勇人の立場を脅かす技術があり、指導も任せられる存在は貴重」と語る。
また“中日諜報員”としての働きを期待する声もある。「落合さんのチームに戻れば、また以前のように情報が漏れにくくなるのは間違いない。その内部に太いパイプを持つ選手を獲れるなら、開幕には間に合わなくても十分戦力になる。多少払っても動く価値はあるよ」(球団関係者)と、中日内部に間違いなくいる“反落合”勢力や、不満分子からの内部リークが見込めるという。
日本一を逃した巨人は今オフ、FAやトレードを含めた補強に積極的に打って出る構えでいる。その第1弾が井端になるのか、注目が集まる。
(金額は推定)
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。