■ウーセル・ブログ 写真記録:「安定維持」されるチベット人■*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。
文革時代かと見紛うチベット人弾圧写真。以下の写真に2011年12月2日付けのブログでウーセルさんが短い解説を書かれている。
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『写真記録:「安定維持」されるチベット人』
中国のウェブサイト「
超級大本営軍事論壇」「
四月青年社区」などから6枚の写真をグーグル+に転載している人がいた。「四川省成都、徳陽の特殊警察が省内チベット地域の安定を維持している写真」というが、撮影場所と日時については書かれていない。
これらの写真はチベット人が弾圧されている事実をはっきりと示している。
私はとても驚き、繰り返し写真を眺めた。撮影時期は2008年3月以降だろう(「国家分裂」「国家機関襲撃」などの言葉は今年捕まったチベット人の「罪名」でもある)。僧院の建物や通りの商店名から見て、場所はアムドのンガバ(現在の四川省アバ州アバ県)、既に9人のチベット人僧尼が焼身抗議したンガバだ……。
写真には、きつく縛られてプレートを首に掛けたり、護送されたり、座らされたりしたチベット人の僧俗が写っている。プレートからタンディン・ギャツォ、クンチョク・タルゲ、クンチョク・タクパ、クンチョク・ヤルゲ、ロラン・ルバ)などの名前が読み取れる……。
覚えておいてほしい。
「ンガバでは2008年3月から2011年10月17日までの間、当局の思うがままに殺害された者、暴行を受けた末に死亡した者、心身のプレッシャーや苦しみに耐えられず死んでしまった者、チベット民族の自由のために焼身抗議で亡くなった者が計34人いる。逮捕者は619人(この数字は一斉に逮捕されたキルティ僧院の僧侶300人を含まない)に上り、このうち108人が刑罰を受けた。大多数は僧侶で、作家や教師、編集者などの在家修行者も20人いる」。(2011年11月2日、米議会でのキルティ・リンポチェの証言から)
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ウーセルさんのブログではこの下に、2011年11月26日、北京中央から孟建柱公安相(国務委員)がンガバに視察に来て、武装警官隊などの保安部隊を激励したという記事が詳しく報告されている。この部分、要約が東京新聞に載っていたので代わりにこれを転載する。
中国公安相 チベット族地区視察 僧自殺受け
公安省によると、孟氏はデモなどの警戒に当たる警察官や武装警察らを激励。「諸君は社会の安定と調和を守る戦闘隊であると同時に、共産党の路線や政策を伝える宣伝隊だ」と述べ、民衆の中に分け入るよう指示した。
後ろにキルティ僧院の仏塔が写っている。
ンガバに集結する武装警官隊
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