今キャンプではフォームの矯正をテーマに過ごしている19歳はこの日、足でアピール。サブグランドで行われた投手陣による160メートルのインターバル走では、20本すべてで1位となった。無尽蔵のスタミナを披露し「高校生のころによく走ったし得意」とサラリ。実りの秋を過ごしている。
能見も含めた選択肢の中で、和田監督は難しい決断を強いられることになるが、背番号「19」は有資格者であることに疑いの余地はない。大一番に無類の強さを誇るのが、この19歳。阪神で高卒2年目に開幕投手を務めたのは2リーグ制分立以降、54年の小山正明(高砂高卒)だけ。大抜てきとなれば、また新たな名誉が右腕に加わることとなる。
いきなり巨人との3連戦で幕を開ける来季日程について和田監督は「これ以上のシチュエーションはない。開幕で巨人戦なんてね。とにかく巨人を倒さないと上にはいけない。開幕からそういう気持ちでぶつかれるというのはいい」と意気込んだ。藤浪でG倒開幕!! これほど景気のいいスタートはない。(栃山 直樹)
(紙面から)