2013.11.6 05:03(2/2ページ)

掛布DC、珍ハッパ!「若虎よ失敗をいっぱいしろ」

笑顔の掛布DC=安芸市営球場(撮影・白鳥恵)

笑顔の掛布DC=安芸市営球場(撮影・白鳥恵)【拡大】

 掛布道場の成果を披露する舞台が設定された。いきなりの実戦に、掛布DCはその日が待ち遠しそうに笑った。

 「2試合決まったらしいね。僕も楽しみだし、選手も練習で手応えを感じ始めているだろうし、自分に期待しているんじゃないかな。いい失敗をいっぱいしろ、と言いたいね」

 対戦するのはオリックスと韓国プロ野球のLG。ただ、相手は関係ない。さらに、ミスタータイガースに言わせれば、結果も関係ないという。

 「ヒットとか、ホームランとかではなく、いい形で打席に入るとか、タイミングをしっかり取るとか。それが11月、12月の時期にやるべきこと。春のキャンプなら、すぐにシーズンが来るから話は変わってくるけれど、この時期は焦ることはない。先ほど、いい失敗、と言ったけれども、意図のある失敗、と言い換えてもいい」

 プロセス重視だ。いろいろ考え、こうしてみようという意図が感じられたなら、たとえ凡退でも“掛布流”なら大いに評価する。それが、若手育成を命題に就任したDCの目線だ。

 残念ながら12日は、鳴尾浜の居残り組の視察スケジュールが入っており、生観戦できないが、16日はしっかり見守る予定。

 この日も練習メニューも少なめだったが、掛布DCがメーン球場を後にしたのは一番あと。熱烈指導は日を追ってパワーアップしている。その掛布チルドレンの爆発が、明るい未来を照らす。申し訳ないですが、マスコミとファンは、結果も気にさせていただきます。(上田 雅昭)

(紙面から)