ドンガラの独り歩き

ダグラス　R　ホフスタッター（著）、野崎 昭弘（訳）: ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環
現代コンピュータ業界で一台人気となった比較人類学的思想書。著者の父親は有名なノーベル物理学賞受賞者。ゲーデルの理論（不確実性理論の一般へのわかりやすい解説書としてバッハの音楽の構造とエッシャーのだまし絵を組み合わせた画期的な書。 ゲーデルについては多くを語る必要はないが、アメリカ亡命後、高等研究所でアインシュタインと出逢い、アインシュタインにして”私の最大の幸福は昼休みにゲーデルと一緒に庭を散策できること”と言わしめた天才。

W.K. ハイゼンベルク: 部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話
der teil und das ganze heisenberg 不確定性原理　これ以上語ることはない。

ジャック・モノー: 偶然と必然―現代生物学の思想的な問いかけ
生物的な高次構造の動的平衡システムについて偶然性と必然性について徹底的に検討し、近代生物学、さらには医学界や薬学界そのたあらゆる自然科学に対して思想的出発点をあたえた偉大な書。

ニーチェ: ツァラトゥストラ (中公文庫)
神との契約で始まる西欧文化圏において、”神は死んだ”ことを前提とした思想を展開。賛成と反対派に激しく議論を巻き起こさせる。 かつて私に”神は死んだ”ゆえにﾆｰﾁｪは超人にはなれなかったと言ったひとがいたが、単なる隠喩だろう。 超人には成れなかった　ﾄﾞﾝｶﾞﾗ　50歳

リチャード・ドーキンス: 利己的な遺伝子 (科学選書)
srelfishness Geen!　利己的な遺伝子の生き残り戦略で利他行為の全般を否定できることを示し、脚光をあびる。利他的行為の典型としては、母親のこどもへの無償の愛などが含まれるので、思想界に衝撃が走った。

I. プリゴジン、I.ｽﾀﾝｼﾞｭｰﾙ: 混沌からの秩序
1987年第１版　私が持っているのは1994年第11版。 散逸構造化理論で1977年ノーベル化学賞受賞。非平衡化学熱力学、動的平衡系からの高次構造理論の開祖、開放系熱力学の初期確立者。 ブリュッセルにｲﾘﾔﾌﾟﾘｺｼﾞﾝ熱力学ｾﾝﾀｰを持つ。ﾌﾞﾘｭｯｾﾙは前期量子論の本拠地（ﾎﾞｰｱ⇒ﾊｲｾﾞﾝﾍﾞﾙｸﾞ）不確定性原理、、、。

朝吹真理子: きことわ

津本 陽: 宮本武蔵 〈新装版〉 (文春文庫)
　宮本武蔵の生涯を　吉川栄治　とは違った視線で描いた作品。新免家が組織だって行動するなど、なかなかリアリティがあって面白かった。 　剣豪もスーパーヒーローではなく、もちろん腕も一流だが、戦略を仲間内で相談して行動するあたりが、なかなか面白い。 (★★★)

村上 春樹: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

村上 春樹: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)