創設9年目にして初の日本一に輝いた楽天に、一見まるで無関係そうなプロレス団体「ドラゴンゲート」も熱い刺激を受けている。
ドラゲーの選手には楽天と意外な接点を持つ選手が多い。若手有望株の筆頭格・T―Hawk(23)は駒大苫小牧高の野球部で田中将大の2年後輩にあたる。ブルペン捕手として田中の剛速球を受け続け、紅白戦でバッテリーを組んだ際には、わずか2イニングでパスボールを連発しプロ野球選手への夢が大いに遠のいた過去を持つ。
「その時はめっちゃ怒られましたけどね…。将大さんは他人を寄せ付けないオーラがあった。一球一球に魂がこもっていて、練習の姿勢も勉強になることが多かったです。自分がレスラーになれたのは、駒大(苫小牧高)の練習に耐え抜くことができたからだと思っています」というT―Hawkは、かつて苫小牧卓也のリングネームも名乗っていた。
くしくも楽天が日本一に輝いた3日には大阪大会でタッグ王座を獲得。大先輩・田中の活躍を発奮材料としており「ステージは違いますけど、自分もプロとして少しでも近づけるように頑張っていきたい」とさらなる精進を誓った。
その大阪大会中、早々に自身の試合を終え、日本シリーズ速報に夢中だったのは地味な軍団ジミーズの一員であるジミー・神田。そんな神田は実は西村弥内野手の義理の兄。妹の彰子さんが3年前に西村と結婚し、東日本大震災の日に長男を出産している。
西村は今シーズン、けがに苦しみ歓喜の輪から外れていたが、神田は「身内にプロ野球選手がいるのは刺激になるというか。彼がいるから僕も頑張れる部分がありますから。来年は復活してくれるはず。僕も来年は暴れますよ」と宣言。
冷静に考えると、神田自身はけがもしてないのだから、来年と言わず今すぐ地味に頑張ってほしいものだ。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。