カネボウの人員削減は考えず=花王社長
[東京 5日 ロイター] -花王(4452.T: 株価, ニュース, レポート)の沢田道隆社長は5日の会見で、100%子会社のカネボウ化粧品(東京都中央区)について、人員削減は考えていないと述べた。花王グループとして企業理念を共有することで、意識や企業風土を改善していく方針。
そのうえで、花王の持つブランド「ソフィーナ」も併せ、花王グループとしての化粧品事業のあり方、方向性について見直しを行い、再構築していくことも明らかにした。
カネボウ問題の業績への影響については、中間決算時点で、売上高100億円減、営業利益60億円減を織り込んでいた。沢田社長は、最需要期である10―12月期を残しているため明確には言えないとしながらも「非常に厳しい状況だが、それに近い線で着地できるように進めたい」と述べた。
一方、賠償については「1日も早い症状の回復を最優先としている。こちらから賠償の話をしていることはない」とし、回復を優先させる姿勢を強調した。賠償については、13年12月期業績予想には織り込んでいない。
カネボウ化粧品の白斑問題を受け、花王は先月30日、13年12月期の連結当期利益予想を670億円から640億円へ下方修正した。自主回収に伴う特別損失29億円を追加計上したため。中間決算時に特別損失56億円を計上しており、併せて85億円となった。
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