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事件
伊豆大島被災あす3週間 観光頼みも「葛藤」 ダイビングを再開
2013.11.5 11:15
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台風26号による土石流災害が伊豆大島(東京都大島町)を襲ってから、6日で3週間。休業していた地元のダイビングショップがダイバーを受け入れ始めた。「レジャーで潜っていいのか…」。行方不明者の捜索が続く中、心は揺れたが、豊かな海は島を支える大切な観光資源。ファンの後押しもあって再開を決めた。
「今、人を喜ばせてお金をもらう仕事が許されるのか」。大島ダイビング連絡協議会事務局の小川修作さん(36)は苦しい胸の内を明かす。6人が行方不明のままで、海の捜索も続く。
大島は首都圏から比較的近く、人気ダイビングスポット。海底に流れ込んだ溶岩がアーチ状に固まった珍しい地形や、黒潮の影響による魚の種類の豊富さが魅力だ。島には30ほどのダイビング店があるが、大半が災害後に営業を自粛した。被害の大きかった元町地区に店がある古山徹さん(40)は「狭い島で知人を亡くした方も多くいる。とても潜れなかった」と話す。
島では水温が高い9~10月がダイビングの最適期。この時期で年収の半分以上を稼ぐ。10月後半は災害で売り上げはなく、業者の間では、この先も営業できなければ「生活がままならない」との声も出始めた。
協議会は先月28日に話し合い、島に何度も足を運ぶリピーターを主な対象に営業再開を確認。
協議会として復旧作業のボランティア活動をすることも決めた。
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