ストーカーは治療できない?
2013年11月06日 08時00分
【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】
恋のもつれでストーカーと化す人間心理の背景には、動物由来の強い防衛本能がある、と考えられます。野生動物が「絶望」を感じた場合、それはすなわち“死”を意味します。ですから脳は絶望を認めず、“怒り”をもって反撃することで、状況を打開するようたくらむのです。
人間にも、失恋という絶望感を払拭するため、相手への攻撃性を高めて致命的な状況に追い込むような“野性”があることは、十分に予想できます。逆に言うと、ストーカー予備軍に“諦めの気持ち”を教え、「絶望に慣れる訓練」を行えるとすれば、凶悪なストーカーの発生は予防できると考えられるのです。
しかし、現在の精神医療は患者さんに希望を与え“絶望のない気持ち”に導くことが治療目標となっています。「絶望を与えるセラピー」を行う人も求める人もいない現状を考えると、事件が起きるまでは現実的になんら治療を行えないのが、ストーカー周辺の実情だといえるのです。
☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。
【一宮記念競輪】GⅢ毛織王冠争奪戦 長塚が記念11回目のV
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。
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